漫画家の祭さんは、おみくじちゃんとあみだちゃんというチンチラの母子、元保護チンチラの福くん、デグーの棟梁ちゃんというネズミさんたちと一緒に生活しています。
福くんが祭さんの家にやってきて約1年。おみくじちゃんに熱烈なアプローチをしてこっぴどくフラれたり(96話参照)、年齢の近いあみだちゃんには、やきもちから対抗意識を燃やされるなど(86話参照)、先住チンチラさんとは微妙な関係が続いています。
一方、飼い主である祭さんとの距離はかなり縮まってきました。ちなみにどのぐらい近くなったかというと…?
ある日の昼下がり、通常ならネズミさんたちは眠りについている時間。元気が有り余っているのか、福くんだけが起きてケージの中で動き回っていました。そこで、他のネズミさんたちには内緒で、昼間に部屋んぽをさせてあげることにしたのです。
とはいえ、祭さんは仕事があるため、一緒に遊んであげることができません。そこで、「自分で遊んでいてね~」と声をかけ、福くんをお部屋に放しておきました。
しばらくの間、部屋を走り回ったり家具の隙間に入り込んだり、自由気ままに動き回っていましたが、眠くなったのか動きが鈍くなり始める福くん。仕事をしている祭さんの背後で、そわそわし始めました。祭さんは「も~、また邪魔しにきたね」とぼそり。