厚生年金「ひとりで月15万円以上」の人は何%?

ここからは、本題の年金受給額について検証してみましょう。

令和元年度の厚生年金の受給月額の全体平均は14万4268円となっています。ところが、この「平均値」には、一部の高い数値が全体の水準を引き上げてしまう”落とし穴”があります。

今回は厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業年報」から、平均受給額とあわせて受給額ゾーンごとの分布割合もみていきましょう。

ひとりで平均受給額を上回る15万円を受け取れるひとは一体どのくらいいるのでしょうか。

※厚生年金保険(第1号)の年金月額は、基礎年金(国民年金)部分を含んでいます。

【男女計】厚生年金の受給額分布

【男女計】厚生年金保険(第1号)

平均年金月額:14万4268円

男女合計でみると、月額15万円以上の厚生年金を受け取れているのは約46%となっています。

半数近い人が月額15万円以上受け取れているようにみえますが、男女別ではどのような違いがあるのでしょうか。