漫画家の祭さんは、おみくじちゃんとあみだちゃんというチンチラの母子、元保護チンチラの福くん、デグーの棟梁ちゃんというネズミさんたちと一緒に生活しています。

このところ寒くなってきたことから、祭さんの家では毎年恒例になっているケージ内の模様替えをしました。冬仕様にするため、チンチラさんたちが大好きなモコモコ、フワフワのタオルを寝床に敷き、ヒーターと合わせてこたつのようにしてあげます(78話参照)。

室温は、秋よりは気持ち高めに設定するものの、ネズミさんたちが快適に過ごすためには、人間には少々寒い20℃前後をキープしなくてはいけません。そのため、祭さん自身は多めに着込んで防寒対策をするのが、いつものパターン(92話参照)。

しかし、今年の冬はちょっと違います。というのも、祭さんが、ここ数年人気が出てきた着る毛布を手に入れたから。フワフワと手触りの良い毛布の生地が、足の先まですっぽりと包み込んでくれるので、春夏仕様の服のままでもポカポカとあたたか。ただ、この着る毛布、少々動きにくいため、家事やトイレのときは、いったん脱がなくてはいけません。

ある日、あみだちゃんの部屋んぽ中のこと。祭さんはトイレに行こうと着る毛布を脱ぎ、ソファの背もたれにかけておきました。用が済み、「うーさむさむ」と言いながら戻ってくると…。