2021年12月14日に動画にて公開された、株式会社アピリッツ2022年1月期第3四半期決算説明の内容を書き起こしでお伝えします。

スピーカー:株式会社アピリッツ 代表取締役社長 執行役員 CEO 和田順児 氏

はじめに

和田順児氏:株式会社アピリッツ代表取締役社長の和田でございます。本日は2022年1月期第3四半期の決算説明を行います。

はじめに、株主のみなさまにおかれましては、平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。当社は12月14日に決算短信を発表していますが、今回も対面での決算説明会は開催しない方針です。

決算説明資料および説明動画を当社のホームページに掲載します。また、質問等があれば弊社IR担当者へご連絡いただきますようお願いいたします。なお、後日、個人投資家向けのウェビナーを複数回開催します。ご案内は弊社ホームページで開示しますので、お待ちください。

目次

本日は、事業内容のご説明、第3四半期の業績のご説明、今後の成長戦略に関するトピックスという流れでご説明します。

会社概要①

当社のミッションですが、「セカイに愛されるインターネットサービスをつくり続ける」ということを掲げて事業を行っています。

会社概要②

現在の事業セグメントは、Webソリューション事業とオンラインゲーム事業の2つとなっています。

会社概要③

会社の概要についてですが、設立は2000年7月で、第3四半期終了時点の従業員数が529名となっています。

会社概要(過去10年の全社売上⾼推移)

過去10年の売上高の推移を掲載しています。過去10年は右肩上がりで順調に成長してきており、過去10年の年間の売上高成長率は116.1パーセントという状況です。

今期は業績予想ということになりますが、前期から今期の成長率は122.2パーセントを予定しています。

事業内容・ Webソリューション事業①

それぞれの事業についてご説明します。まずはWebソリューション事業からですが、当社のWebソリューション事業は、クライアント企業向けのWebサイトの開発、運用です。戦略、企画、開発、運用といったすべてのフェーズに対応するビジネスを行っています。

事業内容・ Webソリューション事業②

当社はDX領域において、「DXの環境整備」と「DXの実践」の両輪を回すためのいろいろなサービスを提供していくことを事業の中心としています。

事業内容・ Webソリューション事業③

Webソリューション事業の1つの特徴として、売上高における顧客の継続率が非常に高く、リピーターが非常に多いという特徴があります。

事業内容・ Webソリューション事業④

プロジェクトの生産性等についてです。単にゼロからシステムを作って運用するということではなく、AWS等のクラウドサービスや当社内で作っているSaaSプロダクトなどを組み合わせながら、生産性と俊敏性を向上させたプロジェクトを組んでいくところが特色の1つです。

事業内容・Webソリューション 22期トピックス①

Webソリューション事業の22期の実績をいくつか挙げています。1つ目は、SBクリエイティブの事例で、ライトノベルの公式サイトのリニューアル等を担当しました。2つ目は東急百貨店の事例で、EC通販事業の売上増加に向け、マーケティングのデータ活用体制の構築において協業しています。

事業内容・Webソリューション 22期トピックス②

そのほか、ニッコー、カラーズ、I-Styleにおいても、スライドに記載のような導入実績があります。

事業内容・ オンラインゲーム事業①

オンラインゲーム事業についてご説明します。オンラインゲーム事業がどういったサービスを行っているかですが、自社ゲームの開発や受託開発、および他社のゲームの運営移管、またクリエイター等の人材派遣を行っています。

事業内容・ オンラインゲーム事業②

さまざまなサービスを行っているため、「自社ゲームだけ」というようなボラティリティが高いところと比べると、比較的安定した収益を確保しやすい体制を構築しています。

事業内容・ オンラインゲーム事業 22期トピックス①

第3四半期が終わった現在の状況です。ゲームの開発パイプラインのうちの1本は運営パイプラインに移動して、開発中のパイプラインは現時点では2本、運営中のパイプラインは7本という状況になっています。

事業内容・ オンラインゲーム事業 22期トピックス②

自社ゲームタイトルのサービスを1本ローンチするべく、鋭意開発中です。

2022年1⽉期第3四半期累計・ 業績ハイライトサマリ

第3四半期の業績についてご説明します。まず、第3四半期の会計期間の売上高は12億7,600万円、営業利益は1億900万円という状況でした。

2022年1⽉期第3四半期累計・ 業績ハイライト

業績のハイライトということで、前年同期比および累計期間の前年同期比、また業績予想に対する現在の進捗率を掲載しています。売上高は、会計期間で12億7,600万円で、前年同期比で見ると131.3パーセントという状況でした。

営業利益は、会計期間で1億900万円で、前年同期比で見ると183.2パーセントという状況でした。当期純利益は、会計期間で7,600万円で、前年同期比で見ると200.3パーセントで、比較的順調に成長した四半期でした。

累計期間で見ると、売上高は34億9,300万円、前年同期比で見ると121.3パーセントです。営業利益と経常利益は、第2四半期の利益が少しへこんでいる状況でしたが、それらを吸収して現時点では前年同期比で81.7パーセント、当期純利益は前年同期比で59.5パーセントという状況になっています。

通期業績予想に対する進捗率についてです。売上高は順調に進捗しており73.5パーセント、営業利益以降はすでに業績予想を大幅に上回っている状況で、第3四半期終了時点で営業利益は141.3パーセント、当期純利益は203.7パーセントです。

2022年1⽉期第3四半期累計・業績ハイライト(全社売上⾼四半期推移)

今の状況を四半期ごとに見たグラフですが、全社の売上高は四半期ごとで見ても順調に右肩上がりという状況になっています。

2022年1⽉期第3四半期累計・業績ハイライト(全社原価・販管費四半期推移)

原価および販管費等のコストについてです。第2四半期と比較してみると、今回の第3四半期は特に外注費等のコントロールで経費を削減して、その結果、第2四半期よりもコストが低くなっている状況です。

2022年1⽉期第3四半期累計・業績ハイライト(全社売上総利益四半期推移)

その結果、全社の売上総利益率が第2四半期に比べて急激に回復している状況です。

2022年1⽉期第3四半期累計・業績ハイライト(全社営業利益四半期推移)

営業利益も急激に回復しています。第2四半期はマイナス4,100万円という状況でしたが、第3四半期は1億900万円という状況で、営業利益率も回復している状況です。

2022年1⽉期第3四半期累計・ 9⽉10⽇発表業績予想について

現時点で、営業利益以降のすべての利益が業績予想を大きく上回っている状況ではありますが、通期業績予想の修正は行いません。第4四半期でオンラインゲーム事業の売上推移および利益の推移を精度高く見積もれる状況になれば、上方修正を行っていく予定で動いています。

2022年1⽉期第3四半期累計・ 貸借対照表

貸借対照表ですが、現金が10億5,100万円という状況です。また、自己資本比率は76.4パーセントで、健全・安全な体制で動いています。

2022年1⽉期第3四半期累計・社員数推移

社員数の推移です。第3四半期終了時点で529名となり、順調に右肩上がりという状況です。

2022年1⽉期第3四半期・業績ハイライト Webソリューション事業(四半期売上推移)

それぞれの事業についてご説明します。まずはWebソリューション事業の四半期ごとの売上高の推移ですが、順調に右肩上がりで推移してきています。第3四半期のWebソリューション事業の売上高は5億4,400万円、前年同期比で見ると17.5パーセント増で、順調に成長している状況です。

2022年1⽉期第3四半期・業績ハイライト Webソリューション事業(四半期原価推移)

四半期ごとの原価ですが、第2四半期と第3四半期を比較すると、第3四半期の製造原価は低減しています。第4四半期に売上計上される大型案件があり、一部の製造原価がそちらに先送りになっていることもあり、第3四半期の原価が低減している状況です。

2022年1⽉期第3四半期・業績ハイライト Webソリューション事業(セグメント利益率推移)

その結果、第1四半期、第2四半期で一時的に急激に悪化していた利益率が回復して、現在セグメント利益率は35パーセントで、通常時に戻ってきている状況です。

2022年1⽉期第3四半期・業績ハイライト Webソリューション事業(平均単価推移)

顧客の平均単価ですが、こちらも順調に右肩上がりで推移してきている状況です。

2022年1⽉期第3四半期・業績ハイライト Webソリューション事業(問い合わせ数推移)

問い合わせ数の推移ですが、こちらも順調に右肩上がりという状況です。ただし、問い合わせがあまりにも多くてさばき切れない状況もありますので、現時点では問い合わせを増やすよりも、顧客単価を上げる方向に舵を切っており、顧客単価を上げながら売上を上げていくという戦略を重視しています。

2022年1⽉期第3四半期・業績ハイライト オンラインゲーム事業(四半期売上推移)

オンラインゲーム事業についてですが、こちらも四半期ごとの売上高は右肩上がりという状況で推移しています。第3四半期は、前年同期比で見ると41.1パーセント増で、累計期間で見ると24.6パーセント増となっており、特に受託開発および運営移管等のパートナーゲーム開発が伸びてきている状況です。

2022年1⽉期第3四半期・業績ハイライト オンラインゲーム事業(四半期原価推移)

原価についてです。第2四半期に外注費が大きく伸びましたが、第3四半期では改善を行ってきました。その結果、8,400万円の外注費削減につながり、外注費中心に製造原価が大きく減ってきている状況です。

2022年1⽉期第3四半期・業績ハイライト オンラインゲーム事業(セグメント利益)

オンラインゲーム事業のセグメント利益は、第2四半期は若干の赤字でしたが、第3四半期は平常時と同様の利益になってきています。

今後の成⻑戦略に関するトピックス・Webソリューション事業①

今後の成長戦略に関するトピックスをご説明します。まず、Webソリューション事業についてですが、外部環境を見ると「DX」というキーワードで、国内の民間IT市場は非常に伸びてきている状況です。

それに対応するかたちで、弊社のWebソリューション事業も年々成長してきており、外部環境は非常によいという認識です。

今後の成⻑戦略に関するトピックス・Webソリューション事業②

それに対して、顧客の継続率、案件数の増加、案件単価の増加といった3つの戦略で、しっかりと売上を伸ばすのが現在の成長戦略です。

今後の成⻑戦略に関するトピックス・事業成長イメージ

今後はWebソリューション事業を中心に、しっかりと右肩上がりの成長を描いていきます。ただし、Webソリューション事業は人材が足りない状況になっており、なかなか営業に応えられない状況が続いているため、それをカバーすべくM&Aといった方向性で人材の確保をしっかり行っていこうと考えています。

その上にオンラインゲーム事業の売上を乗せ、グラフに「②」と記載していますが、今後は新規サービスも手掛けていく方向性で売上を伸ばしていこうと考えています。

今後の成⻑戦略に関するトピックス・M&Aの方向性(Webソリューション事業)

M&Aの方向性をまとめています。Webソリューション事業を中心に実施することを考えており、第1弾としては人材確保、第2弾としては新規事業の展開が見込めるものということで、しっかりM&Aを行っていこうと考えています。

今後の成⻑戦略に関するトピックス・コーポレート①

ESGの取り組み状況ですが、すでに対応している事象であり、コーポレートサイトに開示していますので、そちらをご覧ください。

今後の成⻑戦略に関するトピックス・コーポレート②

東証の市場再編についてですが、当社は「スタンダード市場」を選択しています。

今後の成⻑戦略に関するトピックス

資本政策についてですが、9月30日を基準日として「1対3」の株式分割を実施しています。

今後の成⻑戦略に関するトピックス・コーポレート③

個人投資家向けのIR強化ということで、ウェビナーによる説明会を開催予定です。詳細は当社のホームページに記載していきますので、そちらをご覧いただければと考えています。

今後の成⻑戦略に関するトピックス・コーポレート④

事業に関する情報、IRに関する情報は、当社のTwitterでもつぶやいていますので、そちらもご覧いただければと考えています。

第3四半期におけるよくある問い合わせについて

よくある問い合わせを記載しています。こちらもご覧いただければと考えています。

以上、第3四半期の決算説明を行わせていただきました。引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。

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