漫画家の祭さんは、おみくじちゃんとあみだちゃんというチンチラの母子、元保護チンチラの福くん、デグーの棟梁ちゃんというネズミさんたちと一緒に生活しています。

デグーの棟梁ちゃんがおやつをもらう時の芸は「肩のぼり」。祭さんがトントンと肩を叩いて合図すると、棟梁ちゃんが勢いよくジャンプをし、肩まで一気に駆け登るという技です。肩までたどり着いたところで、「はい上手ね~」と、おやつを一つ。

ちなみにこの「肩のぼり」。ネズミさんたちの中で一番賢い棟梁ちゃんと言えども、すぐにマスターすることができたわけではありません。

最初は登りやすい「ひざ」からはじめて、次に「胸」。そして最後に「肩」と、徐々に高い位置でおやつを渡すようにするという地道なステップを経て、身についた技なのです。

では、なぜ祭さんが棟梁ちゃんをわざわざ肩まで登るように教えたのかというと…?