また、ハイブリッドカーはその性質上、市街地走行ではいかんなく性能を発揮できますが、高速道路で時速100㎞を超える速度で走行をすると、バッテリーに貯めておいた電力を消費しきってエンジンが超時間稼働してしまいます。
そのため、カタログに記載されている燃費を大きく下回った数値が出て、思ったほど恩恵を受けられないということもあるのです。
アイドリングストップ車に潜む落とし穴
ハイブリッドカーでなくても、燃費を向上させるために信号待ちなどでエンジンをストップさせてガソリンの消費を抑えるアイドリングストップ機構を備えた車もあります。
アイドリングストップをすることで多少なりとも燃費の向上に寄与するのですが、実はアイドリングストップ車に搭載されているバッテリーを交換する際の費用が高額になってしまうという弊害があります。それは、アイドリングストップ車は専用の高性能バッテリーを積んでいるのが理由です。
たとえば、通常のアイドリングストップが付いていないコンパクトカーであればバッテリー交換の費用は1万5000円程度で済みますが、アイドリングストップストップ車の場合、それ専用のバッテリーに交換する必要があるので費用が3万円~4万円になってしまうのです。
また、ごく一部の車種(ガソリン車)では、通常使用するバッテリーとアイドリングストップ用のバッテリーを搭載し、交換時は2つ同時に交換するものもあり、その場合8万円程度の費用が掛かってしまうこともあります。
アイドリングストップ車は環境にはやさしいかもしれませんが、お財布にはあまりやさしくない可能性があるのです。