猫を飼う時にかかる年間支出とは?

「家庭どうぶつ白書」(アニコム損保)によると、猫にかける年間支出の合計は16万4835円、つまり約16万円となっています。

その中でもフード代やおやつ代などの食費が高い割合を占め約4万円、その次に占めるペット保険料として約3.5万円、ケガや病気の医療費として約3万円となりました。これはあくまで全年齢の猫を対象にしたものなので当然年齢によってかかってくるお金も変わってきます。

特に医療費に関しては高齢になり歳を重ねるにつれて必要になるものです。年間にかかる平均医療費を見てみると、0歳齢では約1万9000円ですが、1〜2歳齢では約1万3000円と少し落ち着きます。一方でそれ以降の年齢では歳を重ねるとともにかかる医療費も増加傾向にあり、12歳齢では約7万8000円です。

これはあくまで平均金額なので12歳でも健康で医療費がかからない猫もいれば、CTやMRIといった特殊な検査や大きな手術などで思わぬ高額な医療費がかかることもあります。

また、医療費は年々増加傾向にありますが、これには猫の平均寿命も関係していると言われています。平成の初期では平均寿命が10歳にも満たず、それだけかかるお金も少なかったのですが、現在では約16歳と飛躍的に延びています。獣医療や住環境の発展によりこれからも延びてくると予想されるので、かかるお金もさらに増えていきそうですね。

そのほかにも、猫も家族の大事な一員として考えられるようになり「より良い医療を受けさせてあげたい」という飼い主の気持ちの変化もあるようです。ワクチン接種が当たり前になり、調子が悪そうであれば動物病院に相談をする、そう考えると決して「かからない」ことはないですね。