当記事では、「指値(さしね)注文」と「成行(なりゆき)注文」の違いを解説していきます。

株式投資の初心者の方はぜひ参考にしてください。

指値(さしね)注文とは

発注する際に買いたい株価、売りたい株価を自分で決めて注文することです。

例えば、「何円で、何株を買う」「何円で、何株を売る」というように、指値をします。

また、指値は英語で、limit order(リミット・オーダー)ともよばれます。

指値注文のメリット

自分で売買したい価格で取引ができることです。

自分が発注した後に、短期的に急上昇した株価で購入するのを防いだり、大きく下落した株価で売却するのを防ぐことができるのが指値のメリットです。

指値注文のデメリット

株価の動きが激しい場合に、商いが成立しにくいという欠点があります。

例えば、現在510円の株価の銘柄があったとしましょう。

500円まで下がると想定して500円で指値注文を出したとします。

しかし、一日の取引時間の中で505円まで下がったものの、結果的に520円まで上昇してしまったとします。そしてその後一度も500円まで下がらなかったケースを想定しみましょう。

こうした場合、500円で指値を出していたものの、結局一度も値を付けずにその日が終わってしまい、売買できなかったということがあります。

指値注文がおすすめのシーンまとめ

  • 売買したい株価が決まっている場合
  • 買い注文を出している際に高値掴みを避けたい場合
  • 売り注文を出している際にろうばい売りを避けたい場合

成行(なりゆき)注文とは

値段を指定せずに出す売買注文のことです。

値段はまさに「成り行き」に任せて、買いたい、売りたいという行動を優先するものです。

英語では、「market order」や「at the market」といいます。

成行注文のメリット

売買を成立させるまでのスピードが速いことがある点です。

「価格優先の原則」というのがあり、成行注文は指値注文に優先されます。

成行注文のデメリット

株価の変動が激しいと自分が考えてもいない売買価格になる可能性があること。

株式市場が大きく変動している日に、成行注文を出すと、思わぬ想定外の株価で売買が成立する場合があります。

成行注文がおすすめのシーンまとめ

  • 素早く損切りしたい
  • どうしても今日中に買っておきたい

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここまで、指値注文と成行注文の違いを初心者向けに解説してきました。それぞれの注文のおすすめのシーンをまとめておきます。

指値注文がおすすめのシーンまとめ

  • 売買したい株価が決まっている場合
  • 買い注文を出している際に高値掴みを避けたい場合

成行注文がおすすめのシーンまとめ

  • 素早く損切りしたい
  • どうしても今日中に買っておきたい

少しでも参考になれば幸いです。

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株1編集部