シリーズでお送りしている「個人投資家向け株主優待研究」。
株主優待は各企業の決算期が関係します。ここでは決算期が近く、投資家の注目が集まる銘柄情報をピックアップしてお届けします!
今回は2022年12月31日が本決算となる「すかいらーくホールディングス(3197)」をピックアップ!同社は、ガスト、バーミヤン、ジョナサンなどレストランチェーンを統括する外食チェーン大手企業です。
つみたてNISAやiDeCoを活用した「投資信託」も何かと話題ですが、株式投資にも目を向けてみませんか?「消費者目線」で株主優待を楽しむ根強いファンも多くいます。
今回は、株主優待の内容とともに、株式投資を始める際の注意点についてもお伝えします。株式投資のメリットとデメリットを知った上で、優待ライフを楽しんでいけるとよいですね。
さっそく、すかいらーくホールディングスの株主優待制度についてみていきましょう。
1. すかいらーくホールディングス「株主優待制度の概要」
1.1 優待対象
- 毎年6月末・12月末時点の株主名簿に記載のある100株以上を保有する株主
1.2 優待内容
すかいらーくホールディングスグループ店舗で利用できる優待カード
- 保有株式数に応じて3種類のカード(2000円, 3000円, 5000円)を贈呈
1.3 優待基準
年間合計:( )内は6月末・12月末それぞれの贈呈金額
- 100~299株:4000円分(6月末・12月末:各2000円分)
- 300~499株:1万円分(6月末・12月末:各5000円分)
- 500~999株:1万6000円分(6月末・12月末:各8000円分)
- 1000株以上: 3万4000円分(6月末・12月末:各1万7000円分)
1.4 注意事項(一部抜粋)
- 株式会社すかいらーくレストランツ・ニラックス株式会社(一部店舗を除く)・株式会社トマトアンドアソシエイツで利用可能
- 宅配では利用不可
※その他、利用条件などの詳細は、すかいらーくホールディングス「株主優待制度」より、最新の情報をご確認ください。
2. 上場企業の株主になるための手続きとは
まず、証券会社に口座を開設し、株式を購入する必要があります。店舗のある証券会社、インターネット証券会社など、投資家自身の利用スタイルによって使い分けるとよいですね。
口座開設から投資判断、売却タイミングの意思決定などをすべて自分で判断できる!という方であれば、インターネット証券会社が便利でしょう。
銘柄選びなど、投資アドバイスが欲しい場合は、アドバイザーがいる店舗型証券会社を選ぶと心強いかもしれません。
3. 株主優待制度にトライするときの注意点
ここからは株主優待を手にする前に、ぜひ知っておきたい一般的な注意点を紹介していきます。
3.1 その1:「権利確定日」と「権利付き最終日」を意識しよう
株主優待を受けるためには「権利確定日」(たとえば、半期及び通期の決算日)や「権利付き最終日」を意識する必要があります。
決算期の最終日当日に株式を購入しても、「株主権利確定日」の株主名簿に株主として名前が載りません。株主情報を反映するのに2営業日必要とするためです。
よって、株主優待をゲットしたい場合は、「権利付き最終日(※)」までに取引をしておく必要があります。
※権利付き最終日:株主がその株式を保有することで株主優待などの株主権利を受けることができる最終売買日
ちなみに、権利付き最終日の翌営業日は「権利落ち日」と呼ばれます。この日以降に株式を売却しても、株主優待を受け取る権利があります。
3.2. 株主優待を受けるには、いつまでに株式を購入すればいいの?(2022年12月31日決算)
- 権利確定日:この日までに株主名簿に名前が載っている必要があります。12月31日は株式市場が休場となるため、前営業日に前倒されます。
- 権利付き最終日:権利確定日の2営業日前!(この日までに株式を保有している必要があります)
- 権利落ち日:権利付最終日の翌営業日
3.3 その2:株式投資は「リスク性資産」
優待内容につい目が行きがちですが、株式投資には株価変動リスクや倒産リスクがあることも心得ておく必要があります。
株主優待と同様に、配当に期待される投資家も多いのですが、配当は原則として、最終利益の中から分配されるものです。
投資先の企業の業績が悪化すれば、配当が減ったり(減配)や配当がなくなったり(無配)する可能性も。また、株主優待の内容も業績しだいで変更されることがあります。
株主優待の内容もさることながら、投資対象として成立するか?という視点も持っておきましょう。
4. まとめにかえて
株主優待は、上場企業の株主になってはじめて手にすることができます。ただ、株主優待を手にするということは、つまり、その企業に「投資」をしているわけです。
「優待の内容は魅力的でも、投資先としてはいまひとつ」だった場合、塩漬け状態の銘柄を抱えてしまうケースも珍しくありません。
株価指標(PER・PBR・ROEなど)を参考にするほか、企業の業績などに関するニュースにもアンテナをはりながら、銘柄のオトク度を見極めていけるとよいですね。
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「たった3社の選択肢でも決められない!」という方もいるかもしれません。
いずれにせよ、思い立ったが吉日!
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参考資料
LIMO編集部