漫画家の祭さんは、おみくじちゃんとあみだちゃんというチンチラの母子、元保護チンチラの福くん、デグーの棟梁ちゃんというネズミさんたちと一緒に生活しています。本日はデグーの棟梁ちゃんのお話。
「アンデスの歌うネズミ」といわれるデグーは、チンチラよりもひとまわり小さなネズミ(第6話、46話参照)。飼育環境が似ていることから、チンチラと一緒に飼う人も多いのだとか。そんなデグーの棟梁ちゃんには、ある習慣があります。
ある日のご飯の時間。飼い主の祭さんが「棟梁ちゃん、ご飯ですよ~」と声をかけてから、「いっぱい食べな~」とお皿の上に彼女の大好物であるペレットを並べました。チンチラと同様に頬袋をもたないデグーですが、手と口を上手に使って食事をします。
お皿の中を覗き込み、目の前にあったペレットをひとつ、口にくわえて取り出す棟梁ちゃん。しかし、すぐには食べ始めず、いったん手に持ち直してから、じっくりとペレットを観察し始めます。ひととおりの目視のあと、軽く全体を触り、最後にくるくる回してもう一度目で確認。そしてちょっと不機嫌な表情をしたかと思うと、手に持っていたペレットを床にポイッ。
次にお皿の中から別のペレットをとりだした棟梁ちゃん。再びじっくりと、手に持ったペレットを観察しはじめます。目で見て、触って、くるくる回して目で確認。そして今度は、「よし」という感じでペレットをもぐもぐ…。