さまざまな金融商品で老後対策を

今回の統計では、40~50代の貯蓄が二極化していること、さまざまな金融商品を保有していることが分かりました。

金融資産の保有目的を見てみると、約半数を超えるのは次のような目的です。

金融資産の保有目的(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • こどもの教育資金      40代:63.1%/50代:28.3%
  • 老後の生活資金       40代:56.6%/50代:64.8%
  • 病気や不時の災害への備え  40代:50.7%/50代:56.1%

40代で子供の教育資金が、50代では老後の生活資金が最も多いですね。40代でも老後の生活資金は2番目と、老後資金の必要性を感じる人が多いようです。

2019年には老後に年金以外に2000万円が必要と話題になりましたが、40~50代では老後のために貯蓄に励む方が半数以上。貯蓄のみで老後資金が間に合えば良いのですが、コロナ禍で雇用や賃金も厳しいところがありますし、2000万円となると厳しい印象がありますよね。

多くの方がされているように、ある程度預貯金を確保したら、さまざまな金融商品で資産運用をするのは有効でしょう。資産運用はリスクが不安になりますが、資産を分散することでリスクを抑えることが可能です。

また、つみたてNISAのように長期的にコツコツと積み立てていく投資方法も、比較的リスクを抑えられるでしょう。

貯金や他の金融商品の割合を考えながら、老後資金の準備をしていきたいですね。

参考資料

宮野 茉莉子