ただ、3年生では身近なことをテーマにして学ぶことも多く、あまり勉強という雰囲気がありません。それが4年生になると覚えるべき知識が増えて様子が一変。テストでは記述問題も出てくるため、授業中にボーっとしていると大切な情報を聞き逃してしまうこともあります。

さらに、アクティブラーニングを重視する今の学習指導要領では調べ学習も多くなっているため、授業中も「なぜ?」と自分で考え、それに沿った情報収集をして考えをまとめる姿勢が問われます。

理科と社会は、国語と算数に比べると家庭学習で取り組むのが後回しになることも多く、高学年になると出来・不出来がハッキリしやすい教科ともいえます。ただ、理科や社会は学習漫画との相性が良いので、積極的にこうしたツールを使って楽しみながら知識を増やしていく工夫をしたいものです。

生活という1教科から理科と社会の2教科に増える3年生は、4年生で始まる本格的な勉強への”つなぎ”の位置に当たります。「まだ簡単」と軽視することなく、上述のような学習漫画や児童向けの本を活用し、知識を吸収して先手を打つのもアリでしょう。

小さな積み重ねを大切に

小学3年生は、漢字が書けない、算数のわり算がうまく解けないなど、勉強の基本である漢字の知識や計算スピードの差がジワリと出てくる時期です。そのため、親の方も「まだ3年生」と思っていると、後々挽回するのに苦労することになります。

家庭学習でも基礎学力が身についているか日頃からチェックして、来たるべき「小4の壁」に備えたいですね。

中山 まち子