次の問題は、レジ袋以外のプラごみをどう削減するか

筆者自身は以前からマイバッグを利用していたのですが、数年前は少数派でした。しかし、レジ袋有料化後は街なかでマイバッグを使う人を目にする機会がかなり増えたと感じています。

環境省が昨年12月に発表した「レジ袋使用状況に関するWEB調査」(対象:全国の15~79歳男女、2,100サンプル)の結果を見ても、レジ袋有料化でプラスチックごみへの関心が高まり、「マイバッグをさらに使うようになった」という人が75.1%。

また、「ごみの分別を以前より行うようになった」が22.9%、「海の生き物への影響を気にするようになった」が21.5%など、行動や意識が変化していることがうかがえます。

とはいえ、折角のこの機運を次につなげる動きが乏しいように思います。我が国で年間に排出されるプラごみは約900万トン、そのうちレジ袋はわずか2~3%で、環境負荷を減らす効果としては限定的だからです。

環境省の「全国10地点における漂着ごみ調査(平成29年度)」によると、人工物の漂着ごみでは、容積ベースでペットボトル、発泡スチロール、漁具等のプラスチック類の割合が高い地域が多くなっています。

重量ベースでは発泡スチロール、ポリ袋・菓子等の食品包装材、漁具等のプラスチック類の割合が高い地域が多く、個数ベースでは全ての地点でプラスチック類の割合が高く、10地点中6地点でペットボトルの割合が最も多いという結果でした。

最近では新型コロナパンデミックの影響による在宅時間やテイクアウトの増加で、家庭から排出されるプラごみが増加しているとの指摘もあります。したがって、レジ袋以外のプラごみをどう削減するかが次の大きな課題となるわけです。

マイクロプラスチックが漂う海

ところで、「プラスチックスープ(プラスープ)」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか? 何とも奇妙な響きですが、これは環境汚染への警鐘を鳴らす造語で、「マイクロプラスチック(マイクロプラ)」が漂う海洋を指すものです。

米国の海洋環境調査研究者チャールズ・モアが、1997年、北太平洋の広大な海域にプラスチックの破片が集中して浮いている姿を見て(太平洋ごみベルト)、著書の『PLASTIC OCEAN』※で「プラでできたスープ」と表現したのがプラスープの出所だとされています。

※日本語翻訳版『プラスチックスープの海』(チャールズ・モアとカッサンドラ・フィリップスとの共著、海輪由香子訳、2012年/NHK出版)