老後は本当に「2000万円以上」必要なのか
ここからは、「老後2000万円問題」について、夫婦二人で暮らす場合と、単身で暮らす場合を分けて考えていきましょう。
まずは金融審議会「市場ワーキング・グループ(第21回)厚生労働省提出資料)」をもとに、
高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の場合を見ていきましょう。
- 実収入(主に年金):20万9198円
- 実支出(主に食費):26万3718円
月々の赤字額=約5万5000円
次に総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2020年(令和2年)平均結果の概要」をもとに、
65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の場合を見ていきましょう。
- 実収入:13万6964円
- 実支出:14万4687円
月々の赤字額=7723円
また、この2つの統計を見ると居住費が約1万円となっていることがわかります。
今現在、持ち家でない方は、毎月の家賃を考慮しなくてはなりません。