厚生年金「女性の平均月額:10.4万円」

今度は、厚生年金保険(第1号)の「女性の受給額事情」を見ていきます。

厚生年金保険(第1号)女子

平均年金月額:10万3159円(計531万9978人)

【内訳】

  • ~5万円未満:31万5100人
  • 5万~10万円未満:234万1321人
  • 10万~15万円未満:218万2510人
  • 15万~20万円未満:41万2963人
  • 20万~25万円未満:6万3539人
  • 25万~30万円未満:4166人
  • 30万円以上:379人

こちらの内訳からは、女性全体の44.0%が「5万~10万円未満」の受給額帯に収まります。

厚生年金「平均受給額」の男女差・個人差

厚生年金保険(第1号)の年金月額の平均は、全体で14万4268円、男性は16万4770円、女性は10万3159円。平均額でみると男女で6万円ほどの差があります。

また受給の分布から、厚生年金の受給額は「男女差」だけではなく「個人差」が非常に大きいことがお分かりいただけたかと思います。

ひと月の受給額が20万円以上の人の割合は、男性で24.0%、女性で1.3%です。また、10万円未満の人の割合は、男性で10.6%、女性で49.9%です。

さらに「月30万円以上」を受給する層に絞ると、男性では0.17%、女子では0.007%まで下がります。

逆に「少ない」層にフォーカスすると、「月10万円未満」の割合は、男性で10.6%、女性で49.9%。さらに「月5万円未満」の層も、男性で1.4%、女性で5.9%存在していることが分かります。

「将来の年金」を見据えた働き方

厚生年金の老後の受給額は、現役時代の収入や年金加入期間の影響を大きく受けます。現役世代の私たちは、「今の働き方や稼ぎ」は、目前の収入や貯蓄だけではなく、将来の年金額を左右する要素でもある、ということを忘れずにいたいものですね。

また、「会社員として厚生年金に加入していた時期があるが、現在はフリーランスや専業主婦(主夫)」といったケースは、厚生年金を受給できた場合であっても、受給額が予想以上に少ない可能性があります。

ご自身がどのくらいの年金を受け取れそうか、「ねんきんネット」や、「ねんきん定期便」でできるだけ早めに確認してみましょう。早めに把握することで、老後に向けたより万全な備えができるはずです。