どの時代でも就職先として大変人気がある、公務員。テレビや映画などでも時折テーマとして取り上げられることもあります。
そんな公務員は、退職金がいくら貰えるのでしょうか。
私は前職の証券会社で富裕層向けのコンサルティングの経験があります。国家公務員の方も相談していただいたことが多くありました。
今回はその経験を踏まえて、高給なイメージのある国家公務員と、会社員の退職金がいくら受け取れるのか見ていきましょう。
公務員の平均退職金額はいくらか
まず、「国家公務員」と「地方公務員」に大別できますです。
「国家公務員」は、国全体を視野に入れ国全体に関わる業務を行う公務員のことをいいます。
具体的には、政策立案、予算編成、法令整備、国会対応、統計調査など、国家の運営に直結する大きなプロジェクトに携わります。
「地方公務員」は、都道府県庁・市役所・区役所などで地域に密着した業務などを行なう公務員のことをいいます。
具体的には、健康の促進、環境整備、教育や福祉の充実、文化やスポーツ活動の推進など、住民の生活をよりよくするための仕事に深く携わります。
また、2020年10月人事院の「国家公務員給与の実態」によると、国家公務員は約58万8000人います。
このうち人事院の給与勧告の対象となるのは、「給与法の適用を受ける一般職の国家公務員」の約28万人です。