総務省は2021年7月30日、 ふるさと納税の受入額が約6725億円で、前年度から約1.4倍の増加となったことを公表しました。また受入件数は約3489万となり、約1.5倍増えています。

そこで今回はこの調査をもとに、ふるさと納税について解説していきます。

ふるさと納税「ワンストップ特例」導入から急激に増加

「ふるさと納税に関する現況調査結果(令和3年度実施)」をもとに、ふるさと納税の受入額・件数の推移を見ていきましょう。

ふるさと納税の受入額・受入件数の推移(全国計)

【出典】総務省「ふるさと納税に関する現況調査結果(令和3年度実施)」

制度が創設された平成20年から数年は、徐々に金額が増加しています。

そして、平成27年には1652億円を突破、件数も前年度から3倍以上の伸びを見せています。このときから確定申告なしで控除が受けられる「ワンストップ特例制度」が導入されており、その影響があると言えそうです。

その後は受入額、件数ともに急速に増加。令和元年度は横ばいとなりましたが、令和2年度でまた大きく伸びました。長期化するコロナ禍のため、巣ごもり需要が増えているとみられます。

それでは、ふるさと納税の受入額が多い市町村はどこなのでしょうか。