株式市場の振り返り-日銀の金融政策維持を受けて日経平均株価が再び高値更新
2016年12月20日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 19,494円(+102円、+0.5%) 反発
- TOPIX 1,552.3(+3.3、+0.2%) 反発
- 東証マザーズ総合指数 928.2(+8.2、+0.9%) 5日ぶり反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,230、値下がり銘柄数:626、変わらず:143
- 値上がり業種数:19、値下がり業種数:14
東証1部の出来高は19億2,972万株、売買代金は2兆3,388億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。商いはやや低水準ですが、それでも、この時期としては例年よりは多めです。ただ、正午頃に日銀金融政策決定会合の結果(現状維持)が伝わった以降も商いは盛り上がらず、市場参加者の少なさを示したと言えます。
その中で、日経平均株価は+100円超の上昇となり、取引時間中には一時19,500円台を回復しました。再び年初来高値を更新です。日銀の金融政策維持に安心感が高まったのでしょうか。
大きな材料が乏しくなる21日(水)以降、約1年1か月ぶりの20,000円に迫る場面があるのか注目されます。なお、TOPIXも同様に反発となりました。
東証マザーズ総合指数は5日ぶり反発、商いは依然低調のまま
東証マザーズの出来高は4,384万株、売買代金919億円となりました。前日に比べて売買高は減少しましたが、売買代金はほぼ横這いです。引き続き商いが低調となる中、総合指数は5日ぶりの反発となり、900ポイントの大台割れが一旦回避された印象です。
新興市場は、早期に新興市場を盛り上げる物色テーマの登場が待たれますが、年内は難しいかもしれません。
自動車、電機、金融の主力3セクターが下落する中、半導体製造装置メーカーが高値更新
個別銘柄では、円安一服を受けてトヨタ自動車(7203)などの自動車株が値を下げ、特にヤマハ発動機(7272)が急落となりました。また、パナソニック(6752)やソニー(6758)など電機株も下落し、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など金融株も大幅続落となっています。東京電力ホールディングス(9501)も大きく値を下げて引けました。
一方、ローソン(2651)やファーストリテイリング(9983)など小売株が堅調に上昇しました。
また、アドバンテスト(6857)と東京エレクトロン(8035)がともに大幅上昇となり、年初来高値を更新です。ハイテク景気の先行指標となる半導体製造装置メーカーの株価上昇は、今後の電機セクターにとって明るい材料です。その他、値嵩株のキーエンス(6861)も年初来高値を付けました。
新興市場では、前日ストップ高だったアクセルマーク(3624)が連日の急騰となり、グローバルウェイ(3936)も大幅上昇となりました。医薬バイオ関連銘柄では、そーせいグループ(4565)が大きく値を上げて、総合指数上昇を牽引しています。
一方、Gunosy(6047)やJストリーム(4308)が急落し、ブランジスタ(6176)も冴えない値動きで引けました。
青山 諭志