人生100年時代と言われる今、定年後のセカンドライフは長く、その間の生活費を現役時代の貯蓄と年金だけで賄うことは難しくなってきているのではないでしょうか。

実際、定年後も働くシニアは増えてきており、仕事で老後の生活費を稼ぐというスタイルも珍しくないようです。また、「70歳までの就労機会確保を企業の努力義務とする」という改正高齢者雇用安定法も今年4月から施行されています。

そんな中、日本労働組合総連合会(連合)は昨年1月、「高齢者雇用に関する調査2000」の結果を発表(対象:全国の45歳~69歳の有職者)。現役世代や働くシニアに、60歳以降の働き方に関する意識や実態を聞いています。気になる給与や勤務時間など、その内容を見てみましょう。

何歳まで働きたいか、働く理由は何か

全回答者(1,000人)に、今後、何歳まで働きたいと思うか聞いたところ、平均は67.4歳。

回答者の年齢別でみると、現役で働く世代は以下の通り。

  • 45歳~49歳:66.3歳
  • 50歳~54歳:66.2歳
  • 55歳~59歳:65.7歳

働きたいと思う年齢は、年金受給ができる65歳を意識していることが窺えます。

ところが、65歳目前になると平均は上昇します。

  • 60歳~64歳:67.8歳
  • 65歳~69歳:71.1歳

このように、年金の受給資格がある65歳~69歳では70歳を超えています。働けるうちは働きたいという気持ちの表れかもしれません。