日本進出50周年、コロナ禍でも絶好調
実は、日本マクドナルドはこの7月20日で国内1号店オープンから50周年。その節目の年を前に昨年はコロナ禍に見舞われたわけですが、マックはコロナ禍の”勝ち組”と評される好調な動きを見せています。
実際、日本マクドナルドホールディングスの2018年12月期から2020年12月期の売上高は、2,723億円⇒2,818億円(対前年比3.5%増)⇒2,883億円(同2.3%増)と増収続き。
この3年間はちょうど中期経営計画の3カ年で、この間、時間帯別のメニュー強化やおもてなし専門のスタッフを配置した新形態店舗を導入しました。こうした動きが功を奏して店舗数も順調に拡大し増収につながったと考えられます。
また、コロナ禍の2020年度はドライブスルーによるテイクアウトやデリバリー需要が高まり、客単価アップが増収に貢献しています。このあたりが他の飲食チェーンに差をつけた要因と言えるでしょう。
利益面では営業利益が250億円⇒280億円(対前期比11.9%増)⇒313億円(同11.7%増)で、2020年12月期は9年ぶりの過去最高益更新となっています。
また、最終利益は219億円⇒169億円(対前期比▲23.0%)⇒202億円(同19.6%増)と推移。増収が増益に貢献していますが、2019年度は法人税等が重くのしかかり最終利益が減益となったようです。
さらに、5月に公表された2021年度第1四半期(1月〜3月期)の業績は、売上高759億円(対前期比5.0%増)、営業利益92.3億円(同19.7%増)、最終利益58.1億円(同23.3%増)。年末年始のコロナ拡大と2回目の緊急事態宣言下でも依然好調です。