50代で「貯金2000万円ある世帯」は、どのくらい?

さきほどご紹介した平均額だけでは、「いくらくらいの貯蓄額」を「どの程度の割合の世帯」が持っているのかを見ることはできません。

そこで、ここでは50代世帯の貯蓄額の分布を見ていきます。次のグラフをごらんください。

家計調査報告 貯蓄・負債編 2020年(令和2年)平均結果の概要 (二人以上の世帯)詳細結果表 第8-30表より編集部作成

50代で「貯蓄2000万円以上」をクリアしている世帯は全体の28.0%、さらに「貯蓄3000万円以上」世帯に絞ると16.6%です。

また、「100万円未満(9.7%)」世帯と、「4000万円以上(10.9%)」世帯が、ほぼ同じ程度存在している「二極化」状態は看過できないといえそうです。

この割合をどう捉えるかは人それぞれでしょう。

また、収入や家族構成にも個人差がありますから、「いつが貯め時」かもご家庭によって異なります。

とはいえ、現役時代のラストスパート期ともいえる50代の時点で、ある程度まとまった貯蓄がある場合、やはりそれは老後に向けた大きな安心材料の一つとなることは確かであるといえそうです。

人生100年時代が近づく今。長いセカンドライフに向けたお金の準備は、できるだけ若い頃から、コツコツと進めていかれることをお勧めします。