休み時間は、自分のやりたいことをする時間。大勢で遊びたいなと思うこともあれば、Aちゃんのようにマイペースに絵を描いたり、本を読んだりしたいな、と思うこともあるでしょう。

ひとりでいる子供たちは、単に「友達と遊ぶこと」よりも「自分のやりたいこと」を優先させているだけ。そういうケースも多いのです。

それなのに、親が「友達と遊んだら?」「クラスの子に話しかけてみたら?」などと、口うるさくいってしまったら…子供たちは「ひとりでいるのは、いけないことなのだ」とインプットされてしまうかもしれません。

たとえ休み時間にクラスメイトと遊んでいなくても、その子自身が寂しいとは思っておらず、充実した時間を過ごしていると感じているのなら、それは尊重してあげるべきでしょう。

心配するよりも、「こんな子供のうちから、ひとりで充実した時間を過ごす術を知っているなんて、すごいなぁ!」くらいの気持ちでいてあげるほうが、親にとっても子供にとっても幸せなのではないでしょうか。

おわりに

親はついつい「我が子には友達がたくさんいてほしい」と思ってしまうのもの。でも思い出してみてください、1人の「親友」は100人の「知り合い」よりも心強い、ということを。

友達の数が、我が子の幸せや学校生活の充実度を左右するわけではありません。大切なのは、我が子の気持ち。あれこれ心配になる気持ちはわかりますが、ここは大船に身を任せたつもりで構えておきましょう。

ひとりの時間を楽しめるあなたの子供は、きっとお友達との時間も楽しく過ごせるはずですから。

大中 千景