理不尽な対応を受けた場合の対処方法
対応してくれている職員の言動が理不尽だと感じたときには、「申し訳ありませんが、上席の方に代わっていただけませんか?」と申し出て、上席の方に事情を話し、担当を変えてもらいましょう。
「担当を変えるようなことはしていない」と言われた場合には、「では、また電話します」と言っていったん電話を切り、再度かけ直して受付に事情を話し、上席につないでもらうという方法もあります。
また、「職員の対応などについて相談できる窓口」が各自治体に設けられているので、そうした対応をした職員の在籍する自治体の相談窓口に相談してみましょう。
そのほか、生活保護の申請をサポートしてくれるようなNPO団体もあり、生活保護や現在の困窮した生活の立て直しなどの相談に乗ってくれます。たとえば、「生活保護は難しいけれど、別の支援なら受けられる可能性がある」といったアドバイスをもらえることもあるようです。
どんな団体があるかは、ネットで「生活保護 NPO 支援」などと検索するといいでしょう。いくつもの団体が検索結果に出てきますので、内容をよく見て、ご自身が相談してみたいと思う団体を見つけてください。
職員の一言で未来が変わることもある
相談を受ける側は朝から夕方まで同じような内容の相談を受け続け、さらには金銭にゆとりのある人が分納相談や生活保護申請をしてくる場合もあるそうです。そのため、相談を受ける側にも苦労が多いことでしょう。
ただ、励みや希望があるからこそ前向きに頑張れるという人も多いものです。たとえ分納や生活保護の申請が通らなかったとしても、応対してくれた人の言葉ひとつで心が救われたというケースも耳にします。
生活困窮者にとって最後の砦である「行政」の側が、相談者を追い詰めるような言動を取らないでいてくれることを祈るばかりです。
参考資料
- 今、ニッポンの生活保護制度 はどうなっているの?(日本弁護士連合会)
- 生活保護制度の現状について(厚生労働省)
-
「家計」に関するアンケート調査(明治安田生命)
山内 良子