GMOペパボ、売上・営業利益共に通期20%成長に向けて計画どおりの進捗 EC関連サービスが好調に推移

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2021年5月6日に行われた、GMOペパボ株式会社2021年12月期第1四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。

スピーカー:GMOペパボ株式会社 代表取締役社長 佐藤健太郎 氏

今期目標の売上・営業利益20%成長に向けて計画通りの進捗

佐藤健太郎氏:佐藤でございます。本日はお忙しい中、ご参加いただきまして誠にありがとうございます。さっそくですが、2021年12月期第1四半期の決算説明を開始いたします。

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こちらが今回の決算のポイントです。前期の決算説明会から「売上・営業利益20パーセント成長を目指しています」というお話をさせていただいていますが、デジタルシフトが一層進んだことにより、第1四半期は「カラーミーショップ」「SUZURI」「minne」といったEC関連サービスの流通額合計が前年同期比142パーセントと大きく伸長し、売上高も2桁成長となりました。その結果、「売上・営業利益20パーセント成長」という今期の計画に対しても、計画どおりに進捗しています。

続いて今回のアジェンダです。説明は割愛しますが、資料の後半には参考資料としてサービス概要や株主さまへの還元などの会社概要も掲載していますので、お時間がある時にご覧いただければ幸いです。

決算概要

まずは、2021年12月期第1四半期の決算概要をお話しします。スライドは決算概要となります。第1四半期はEC関連サービスが好調に推移したことにより、売上高は前年同期比121.4パーセント、営業利益も前年同期比120.8パーセントと大きく伸長しました。

経常利益は、前年に計上した投資事業組合の運用益が4,000万円ほどあったため、当第1四半期は、前年同期比97パーセントという状況になっています。また四半期純利益については、当社連結子会社であるGMOクリエイターズネットワークのWebコンテンツ制作事業を譲渡したことから事業譲渡益を4,600万円計上し、前年同期比143.8パーセントの着地となっています。

営業利益増減分析

営業利益については、前年同期からの増減分析を表しています。広告宣伝費や人件費などの費用は増えたものの、売上高が5億1,300万円と増加したことから、営業利益は前年同期比120.8パーセントの2億3,400万円となっています。

業績予想に対する1Q実績

第1四半期の業績予想に対する実績となります。第1四半期の実績は、売上高が計画比プラス2.2パーセント、営業利益は販管費を計画的に支出したことと、一部月ズレが生じたことにより、計画比プラス41.2パーセントとなっています。

四半期売上高推移

四半期ごとの売上高の推移です。昨年の第2四半期から、緊急事態宣言以降の巣ごもり需要が発生したことにより一段上がった状況でしたが、それ以降は巣ごもり需要も一段落し、そこをピークに横ばいに推移していました。

ただ、ECの利用も増加しており、昨年比でかなり成長ができているところです。このあとも、まだまだECのニーズが高まると踏んでいますので、高水準が維持できればと考えています。

四半期営業利益推移

四半期ごとの営業利益の推移です。「ロリポップ!」や「カラーミーショップ」などのストック型のビジネスが堅調に推移したことに加え、2019年以降、ハンドメイド事業の「minne」が黒字化したことと、昨年はおうち時間が増加したことにより、EC関連サービスの流通額は大きく伸びて営業利益が増加しています。

前四半期である2020年の第4四半期は、プロモーション強化により一時的に減少しています。しかしながら、2021年の第1四半期は従来のトレンドに戻っている状況です。2020年の第2四半期に比べると若干弱くなっていますが、しっかりと成長できています。

事業の選択と集中

先ほども申し上げましたが、「事業の選択と集中」という観点で、既存サービスの事業譲渡を行っています。

第1四半期では、連結子会社であるGMOクリエイターズネットワークのWebコンテンツ制作事業を事業譲渡しました。また、第2四半期になりますが、ブログメディアサービスの「JUGEM」を4月1日に事業譲渡しています。

クリエイターズネットワークは「FREENANCE」の事業、当社はEC関連サービスに注力して、さらなる成長を目指していくための事業の選択と集中です。

セグメント別業績

セグメント別の業績です。この後にもご説明しますが、ご覧のような数字となっています。 ホスティング事業は、「ロリポップ!」や「ムームードメイン」の事業連携を図り、「ロリポップ!」の契約件数が増加しました。結果として、売上・営業利益ともに増加しています。

EC支援事業およびハンドメイド事業では、セールやイベントなどの各種施策を実施したことにより、前年から好調を維持しています。

金融支援事業においても、請求書買取額は回復基調にあり、売上は大きく伸長しました。営業損益も改善が見られています。

ホスティング事業

ここからはセグメントごとに説明していきたいと思います。まずはホスティング事業です。売上高は前年同期比103.7パーセントの11億8,500万円、営業利益は前年同期比100.5パーセントの3億4,100万円となりました。

ホスティング事業(ロリポップ!)

各主要サービスの詳細について、まずは「ロリポップ!」です。売上高は前年同期比107.3パーセントの4億8,900万円、営業利益は前年同期比105.1パーセントの2億2,800万円となりました。

上位プランの比率が高まったことにより、顧客単価が上昇しています。また、「ムームードメイン」との連携強化や広告施策の成果により、契約件数も増加しています。

ホスティング事業(ムームードメイン)

ドメイン取得代行サービスの「ムームードメイン」です。売上高は前年同期比103.3パーセントの5億4,000万円、営業利益は前年同期比100.3パーセントの7,200万円となりました。

新規の契約が苦戦しており契約ドメイン数は減少していますが、更新率が高まり、ドメイン単価も上昇した結果、増収増益となっています。

EC支援事業

EC支援事業です。売上高は前年同期比162.3パーセントの11億3,000万円と大きく増加し、営業利益も前年同期比116.8パーセントの2億6,700万円となりました。

EC支援事業(カラーミーショップ)

ネットショップ開業・作成サービス「カラーミーショップ」です。売上高は前年同期比134.4パーセントの4億7,100万円、営業利益は前年同期比115.4パーセントの2億2,300万円となりました。

契約件数はほぼ横ばいですが、アップセルやクロスセルの施策、また流通額の増加により顧客単価が上昇し、増収増益となりました。

EC支援事業(SUZURI)

オリジナルのグッズ・アイテムの作成・販売サービスの「SUZURI」です。売上高は前年同期比224.2パーセントの5億7,500万円、営業利益は前年同期比105.1パーセントの1,400万円となりました。

新アイテムの追加投入や新春セールなどが功を奏したことから、流通額が好調を維持し、会員数も過去最高を更新しました。

この結果、売上高は前年同期より2倍以上成長しましたが、一方で、広告宣伝や人員増加により費用が増加したことで、営業利益は前年同期比105.1パーセントにとどまっている状況です。

ハンドメイド事業

ハンドメイド事業です。ハンドメイド事業には「minne」が属していますが、売上高は前年同期比113.2パーセントの5億1,800万円、営業利益は前年同期比106.4パーセントの8,500万円となりました。例年開催していた大規模イベントは、昨年と同様に開催を見送りましたが、入園・入学などの新生活応援企画を実施したことから、依然として高い水準の流通額を維持し、増収増益となっています。

なお、前期(第4四半期)は、プロモーション強化により費用が一時的に増加したことから、利益がマイナスという状況で、こちらも回復しているところです。

minne 作家数・作品数・アプリDL数

「minne」における各種KPIは、ご覧のような状況となっています。

minne 流通額・注文単価・注文件数

流通額と注文単価、注文件数についてです。昨年4月の緊急事態宣言では、巣ごもり需要で流通額が急激に増加しました。その後もおうち時間の増加により、高い水準でキープでき、流通額は前年同期比117.1パーセントの39.8億円となりました。

金融支援事業

最後は、金融支援事業です。金融支援事業には「FREENANCE」が属しており、2019年第2四半期より連結しているため、グラフはそこからのものになっています。売上高は前年同期比147.8パーセントの4,400万円、営業利益はマイナス4,500万円となりました。前年同期に比べると、4,100万円の利益改善となっています。

FREENANCE KPI推移

こちらは各種KPIです。昨年の緊急事態宣言後に「FREENANCE」への注文、フリーランスの方々へのお仕事の発注が減ったところと、公的な給付金の利用が増加したことにより、前期の第2四半期から第3四半期の利用者数はかなり減少しましたが、直近では底を打ち回復基調にあります。

FREENANCE 請求書買取額推移

こちらは請求書の買取額の推移となっています。2020年から開始している、「FREENANCE」と関係の強い企業とのAPI連携や、OEM提供などを強化したことにより、請求書買取額は前年同期比145.5パーセントとなりました。一方で、依然としてフリーランスの方を取り巻く外部環境は厳しい状況にあると認識していますので、こちらは、「どこでうまくアクセルを踏めばよいのか」と躊躇しながら、長い目線で事業をスケールできるよう考えています。

当社EC関連サービス概要

ここからは今期の注力分野である、EC関連サービスの施策についてご説明します。当社のEC支援事業とハンドメイド事業のうち、「カラーミーショップ」「SUZURI」「minne」の3つのサービスを「EC関連サービス」と呼んでいますが、各サービスのビジネスモデルはご覧のような状況になっています。

BtoC EC市場環境

こちらはみなさまもご承知かと思いますが、EC市場全体の流通額です。詳細は割愛しますが、引き続き、EC市場全体の流通額は拡大傾向にあると認識しています。これまでのECだけというところから、オンラインとオフラインをつなぐところも含めて、ECのニーズ、あるいはECを使ったオフラインの部分を領域に取り込めるようなアプローチも、どんどん増えていくと思っています。

EC関連サービスKPI推移

このような環境の中で、当社の事業においても流通額は増加傾向にあり、前年同期比プラス42パーセントと、大きく増加しています。

新型コロナウイルスの影響を受けていた第2四半期以降においても、全体の流通額は高い水準を維持しています。例えば「minne」「SUZURI」では、季節性や巣ごもり需要により一時的に上がった傾向はありますが、「カラーミーショップ」を含めて全体で見ると、特に減っている状況はなく、全体のECサイトのニーズはかなり高まっていることがご覧いただけると思います。

EC関連サービスにおける2021年施策

EC関連サービスにおける2021年実施予定の施策の進捗についてです。前回の決算説明会でお伝えしましたが、各事業において、2021年12月期はご覧の施策を実施することにより、EC関連サービスの流通額を前年比プラス14パーセント、当社全体のテイクレートを0.5パーセントポイントアップさせる計画をしています。

EC関連サービスにおける2021年施策の進捗

第1四半期までの各施策と今後の計画については、ご覧のとおりです。「カラーミーショップ」でアプリの連携や地方の事業者の支援に注力しました。

ECが伸びていくという部分では、既存のECの方も伸びますし、これから参入する方々など、これまでECに取り組まれていなかったような方々もいます。ITリテラシーの問題や、情報の感度の部分もありますが、地方で生産に近いような方々も参加していくと考えています。

例えば、地銀と連携して新規の開拓を行ったり、あるいは、新規の方が「すぐに導入したい」という時に、我々の「カラーミーショップ」は本格的なECサイトの運用にサービスが寄っていたため、それ以外の方も、インターフェースの部分でシンプル、ライトに始められるようにしていきます。このように、使い勝手の部分で利便性を上げていきましょうというところが今期の施策です。

クレジットカードの決済スピードを上げる施策については、若干遅れが生じていますが、第2四半期には投入できると考えています。

また、「SUZURI」に関しては、アイテムを追加して流通を増やしていく、あるいはクリエイターを増やしていくというところに紐付くと見立てています。ですので、今期はアイテム追加がとても重要であると認識しています。

一部マスク等は第1四半期中に投入したかったのですが、各種調整をして、マスクは本日リリースしました。アイテムの投入は順調に進んでいる状況です。

「minne」では、第2四半期以降もオフラインではなくオンラインのイベント企画のほか、アプリの機能改善を行い、購買率の上昇などに注力していきます。

セグメント別 通期の業績進捗

各事業セグメントの2021年3月期の業績の進捗は、ご覧のとおりとなっています。ホスティング事業に関してはストックですが、季節性がないこともあり、例年どおり順調な進捗となっています。

EC支援事業も、進捗率としては低く見えますが、「SUZURI」の売上・利益が第2四半期以降に増える計画になっていますので、第1四半期については計画どおりの状況です。

ハンドメイド事業に関しては、第2四半期以降の施策等で業績拡大を見込んでおり、先ほどお伝えしたような各種施策により、引き続き、収益拡大を目指していきます。

続いて、金融支援事業についても、昨年は新型コロナウイルスの影響で請求書買取額が減少していましたが、今期は外部企業との連携等を強化することにより、収益化に向けた動きを加速していきたいと考えています。

最後に、今期の全体の業績進捗についてです。2021年12月期第1四半期は、前年同期比で20パーセント成長というところを謳っていましたが、20パーセントを超える成長ができているということで、順調な滑り出しと見ています。

また、第2四半期以降の夏のセール、夏季に向けてはさらにドライブをかける施策をいくつか用意していますので、引き続きEC関連サービスを中心に収益拡大を図っていきます。

私からの説明は以上です。ご清聴ありがとうございました。

記事提供:ログミーファイナンス

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