しょっちゅうお金のことを口にする
お金持ちの人たちはお金のことを頻繁に口にします。60代で会社社長をしているBさんは、「お金のことばかり考えているからお金が集まってくる」のだと言います。
「常にお金儲けのことを考えているし、何か削れるコストはないかと考えている。今と違うビジネス展開ができないかとか、ほかの方法でもっと効率よくお金を稼げないかとか、もっとよい条件で融資を受けられないかとか…」と続けるBさん。
「そんなことばかり考えているから、妻や娘にもついお金のことを話してしまって『お父さんはお金の話しかしないからつまらない』と言われる」と苦笑いしながら話してくれました。
「お金のことを頻繁に口にしていると、『あなたなら喜ぶ話かも』と、いろんな人が有益な情報を持ってきてくれる。中には役に立たないものもあるけれど、周囲の人が『あの人はお金儲けの話が好きだから』と、頭の中でひらめく対象になっていることが大事」とのことでした。
ただし、Bさんは決して「お金がない」とは言いません。「言葉は現実になるから、現実になってほしくないことは口に出さないようにしている。言葉にしてしまうと、運命がそっちのほうに傾いていっちゃうような気がしてね」とBさん。
たしかに「お金がない」と自分で言葉にしてみるとぐっと現実味を帯び、「お金がないから〜ができない」「なぜお金がないのだろう?」「お金がほしいのに稼げない自分はダメだ」と後ろ向きな思いが頭をよぎりますよね。
ネガティブな気持ちにならないためにも、ネガティブな言葉を発しないというのがBさんの哲学なのだそうです。