クレジットのように後払いではなく、今、口座にある金額の範囲内でしか使えないので、必要以上に浪費してしまう心配がありません。また、デビットカードなら現金を下ろすためにATMへ行く手間もありません。

デビットカードはVISAやMastercardなどの国際ブランドと提携したものが多く、たとえばVISA付きのデビットカードを持っていれば、VISA加盟店で利用できます。VISA加盟店は数が多いので、スーパー、コンビニ、百貨店、100均など、生活圏のほとんどで利用可能という場合もあるでしょう。

さらにデビットカードには、ポイント還元を行っている会社が複数あります。たとえばGMOあおぞらネット銀行の還元率は最大1.5%、楽天銀行は1%、ソニー銀行は最大2%と、その割合も大きいもの。「現金とほぼ変わらない使いやすさでポイントが欲しい」という方に向いているのです。

費用ごとに銀行を使い分けて貯める

一般的に、利用している銀行は1~2行程度、生活費と貯金でざっくり分けているというケースが多いのではないでしょうか。ただ、何となくの貯金ではついお金を使ってしまったり、急な出費のときに貯金額が減るのを見たりして、なかなか貯める意欲が上がりません。

そこで取り入れたいのが、項目ごとに銀行を分けて貯金をすること。基本的な生活費や貯金の他に、まとまった金額がかかるのは「教育費」「入学・進学費用」「旅行費用」「家電買い替え費用」「車買い替え費用」「老後資金」「冠婚葬祭費」など。これらを必要に応じて、普段使いする口座とは別の銀行に分けて貯金します。

そして、目的別貯金の口座がある銀行のカードや通帳は、家に保管して持ち歩かないようにします。取り出すのに時間や手間がかかる場所へ保管すれば、ついつい使ってしまうリスクは激減します。