漫画家の祭さんは、おみくじちゃんとあみだちゃんというチンチラの母子、元保護チンチラの福くん、デグーの棟梁ちゃんというネズミさんたちと一緒に生活しています。

冬が終わり、季節は春。だんだんと暖かい日も多くなってきたことから、祭さんは部屋着を春夏仕様に変更しました。

祭さんの家は、温度変化に弱いネズミさんたちが過ごしやすいよう、基本的に室温は一定(22℃前後:20話参照)に保たれているのですが、これは、人間の祭さんにとって、冬場は肌寒く感じる温度でもあります。このため、冬仕様の祭さんの部屋着は、おなじみのスウェットの上下にプラスして、厚手の上着と腹巻、足元はヒーターつきルームブーツと、少々重装備。

対して、春夏仕様の部屋着は、スウェット上下に裸足ととても軽装。気分的に身体も軽い!ということで、今日はお散歩時間に福くんのケージをきれいにすることにしました。福くんをお部屋に放して掃除を始める祭さん。

しばらくの間、部屋の中を走り回っていた福くんですが、しばらくすると祭さんの足元が気になって仕方がないとばかりにまとわりつきはじめました。それもそのはず。福くんが祭さんの家にやってきたのは今年の1月。彼にとっては、冬仕様のルームブーツ着用の祭さんが普段の姿であり、裸足になった姿は見たことがなかったからです。

珍しいものを見るように、祭さんの足元をチョロチョロを動き回る福くん。手が離せない祭さんは、「今手が離せないからやめて~」と声を掛けますが、初めて見る人間の裸足が気になって仕方がないのか、触ってみたり、ニオイを嗅いでみたりと、福くんの動きは止まりません。

特に彼の興味を引いたのは、足の爪。1本、1本チェックしていたかと思うと、祭さんの小指の爪に思い切り歯を立てて、がぶり!