厚生労働省公表の「令和元年(2019年)簡易生命表」によると、日本人の平均寿命は、男性81.41年、女性87.75年。
「人生100年時代」は、もうすぐそこまで来ています。
もし100歳まで生きたら、年金以外のお金ってどのくらい必要になのでしょう。みなさんは想像したことがありますか?
今回は『「100歳まで生きたら」年金以外にいくら必要か』と題して、長寿時代を生きるわたしたちが知っておきたい、老後のお金について考えていきます。
老後の生活費はどれくらいかかるの?
総務省が公表した、最新版「家計調査報告(家計収支編)2020年(令和2年)二人以上の世帯」には、高齢者夫婦の家計に関する以下のようなデータが出ています。
「夫65歳以上、妻60歳以上で構成する夫婦一組の世帯(無職世帯)の家計」
毎月の年金収入:21万6574円
毎月の支出:25万9304円
<内訳>
- 食費…6万6131円
- 住居…1万4224円
- 光熱・水道…1万9810円
- 家具・家事用品…1万453円
- 被服及び履物…4789円
- 保健医療…1万6158円
- 交通・通信…2万8475円
- 教養・娯楽…2万155円
- その他:4万7149円
- 非消費支出:3万1957円
「住居費用」の1万4224円という低さは、シニア世帯の「持ち家率」の高さを反映したものといえます。
「老後も引き続き賃貸住まい」という場合は、この支出額に「家賃分の金額」を毎月上乗せする必要が出てきます。
仮に毎月の家賃が10万円だった場合、毎月の支出は約35万円。年金暮らしの世帯にとっては、決して軽いとは言いがたい負担額でしょう。
さて、老後は年金だけで暮らしていけそうでしょうか。