東証マザーズ株価指数は反発、売買代金は10日ぶりに2,000億円を割り込む

東証マザーズの出来高は7,914万株、売買代金は1,537億円となり、いずれも前日より減少しました。

個人投資家の物色意欲が小休止となり、売買代金は210日連続で1,000億円を上回ったものの、10日ぶりに2,000億円を下回りました。

また、株価指数は反発となりましたが、前日の急落分の半分にも満たない上昇に止まっています。

三井物産が12年7カ月ぶりの高値更新、イオンなど2月決算企業が権利落ちで大幅安

日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄

  • ファーストリテイリング(9983)
  • ソフトバンクグループ(9984)
  • ファナック(6954)

前日に急落したハイテク主力株は総じて買い戻されましたが、ソニー(6758)やシャープ(6753)など急落の半値戻しに止まったものが目立ちました。その中で、安定した業績が評価される日立製作所(6501)が続伸し、連日で昨年来高値を更新しています。

また、この日も商社株が買われ、自社株買いを発表した三井物産(8031)が一時+5%弱高へ急騰して約12年7カ月ぶりの高値を付け、三菱商事(8058)と丸紅(8002)も昨年来高値を更新しました。

その他では、トヨタ自動車(7203)が7日ぶりに反発し、ファーストリテイリングが連日の上場来高値更新となったことが目を引きました。

日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄

  • イオン(8267)
  • 中外製薬(4519)
  • スズキ(7269)

前日に40年以上も経営トップとして成長を牽引してきた鈴木修会長の退任を発表したスズキが、一時▲4%超安の大幅下落となり、終値も▲3%超安で引けました。

また、この日は2月決算企業の権利落ち日となったことで、配当や株主優待を確保した個人投資家による売りが相次ぎました。

特に、小売り株でその影響が目立ち、イオンが一時▲5%超安へ急落し、セブン&アイ・ホールディングス(3382)、ローソン(2651)、ミニストップ(9946)などコンビニ株も軒並み大幅安となっています。

さらに、外食株でも2月決算企業の吉野家ホールディングス(9861)や壱番屋(7630)が大きく値を下げました。

葛西 裕一