「国民年金＆厚生年金」受給額はどれほど違う？

「国民年金」みんなの受給額はどのくらい？

では、ここからは国民年金の受給額についてみていきましょう。

フリーランス（自営業者）は第1号被保険者、専業主婦（夫）は第3号被保険者となります。

冒頭の厚生年金で出てきた「会社員」は第2号被保険者となり、厚生年金と国民年金の両方を受け取ることができますが、自営業者と専業主婦（夫）は国民年金を受給することになります。

前出の厚生労働省の資料によると、国民年金の平均年金月額は全体で5万5946円。男性が5万8866円、女性が5万3699円となっています。

厚生年金の平均受給額の男女差は6万円弱でしたが、国民年金の受給額には男女差がさほど見られないことが分かります。

ここで、現在の国民年金の受給額の分布についても確認していきましょう。

さきほども触れた通り、国民年金の受給額は男女差はそれほどありません。しかし、「厚生年金と国民年金」を比べた場合、受給額には大きな差があることがお分かりいただけたかと思います。

現役時代の働き方によって、受取る年金の額には大分差が出てくる可能性があるわけですね。

国民年金の加入者の皆さんの場合は、受給額を増やすために、「受給年齢を遅らせる（繰り下げ受給）」、「国民年金基金への加入」「付加保険料の納付」などの工夫を視野に入れてみるとよいかもしれません。

また、私的年金・iDeCo・つみたてNISAなどを活用した資金形成を若いうちから始めておく、といった自助努力に目を向けてみてもよさそうです。