某大手信託銀行のCMで、退職金の話をしているのをよく見かけます。
誰もが知る往年の名ドラマに出演されていた大変素敵な名優の方々ですが、もう退職金の話をする年齢なのかと驚くばかりです。
CMに起用されるくらいですから、当時ドラマをご覧になられていた方々は自分の退職金について、悩む世代になられたということかもしれません。
「いくらくらい貰えるだろうか」「住宅ローンの完済に充ててもいいだろうか」「運用するにはどうしたらいいだろうか」など、退職金に関しては様々な悩みがありそうです。
私は大学卒業後、信用金庫での勤務経験があり、FPの資格を持つファイナンシャルアドバイザーとして、多くの方のファイナンシャルプラニングに関わってきました。
そこで今回は、大企業と中小企業を比較しながらみんなの退職金はどれくらい差があるのかをみていきたいと思います。
大企業の退職金はいくらか
まずは、大企業の退職金額をみていきたいと思います。
中央労働委員会公表の「令和元年退職金、年金及び定年制事情調査(2019年)」によると、資本金5億円以上かつ労働者1000人以上の企業を対象とした調査の中で算出された平均退職金額は以下の通りです。
大企業の退職金額(大学卒、事務・技術労働者、総合職相当、自己都合)
- 勤続10年:186万1千円
- 勤続15年:407万6千円
- 勤続20年:801万8千円
- 勤続25年:1287万円
- 勤続30年:1898万3千円
大企業の退職金(大学卒、事務・技術労働者、総合職相当、会社都合)
- 勤続10年:312万8千円
- 勤続15年:588万4千円
- 勤続20年:965万9千円
- 勤続25年:1426万9千円
- 勤続30年:2012万9千円
- 定年:2511万1千円