ニューヨーカーが今いちばん読んでいるビジネス書は?(2020年12月調べ)

米書店バーンズ&ノーブルのビジネス書売れ筋トップ10

この記事では、某商社ニューヨークオフィスに勤務するビジネス書大好き人間が、日々通う書店のビジネス書コーナーで感じたことをお話ししていきます。

さまざまな困難を経験した2020年を越えて、あっという間に2021年を迎えましたね。今年は一体どんな年になるのでしょうか。1年の始まりである1月は、NYの1年の中でも最も寒い季節といわれています。この時期のNYに訪れる機会があれば、かなりの防寒対策が必要ですよ。

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それでは、先月のランキングを見ていきましょう。

バーンズ&ノーブル(BARNES & NOBLE)の12月のビジネス書売れ筋ランキング

※ 順位/タイトル/邦題(翻訳書がないものは編集部で独自に訳した仮題)/著者

1.Rich Dad Poor Dad: What the Rich Teach Their Kids About Money That the Poor and Middle Class Do Not!/(邦題)金持ち父さん貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学(筑摩書房)/著:ロバート・キヨサキ

2.Range:Why Generalists Triumph in a Specialized World/(邦題)RANGE(レンジ)知識の「幅」が最強の武器になる(日経BP)/著:デイビッド・エプスタイン

3.The 48 Laws of Power/(邦題)権力に翻弄されないための48の法則 上・下(パンローリング)/著:ロバート・グリーン

4.Too Much and Never Enough: How My Family Created the World's Most Dangerous Man/(邦題)世界で最も危険な男:「トランプ家の暗部」を姪が告発(小学館)/著:メアリー・トランプ

5.How to Win Friends and Influence People/(邦題)人を動かす(創元社)/著:デール・カーネギー

6.Atomic Habits: An Easy & Proven Way to Build Good Habits & Break Bad Ones/(邦題)ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣(パンローリング)/著:ジェームズ・クリアー

7.Post Corona: From Crisis to Opportunity/(仮題)ポストコロナ:危機から機会へ/著:スコット・ギャロウェイ

8.Hillbilly Elegy: A Memoir of a Family and Culture in Crisis/(邦訳)ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~(光文社)/著:J.D.ヴァンス

9.Extreme Productivity: Boost Your Results, Reduce Your Hours/(邦題)ハーバード式「超」効率仕事術(早川書房)/著:ロバート・C・ポーゼン

10.Wealth Happens One Day at a Time:365 Days to a Brighter Financial Future/(仮題)富は一日にして成らず:明るい家計の未来への365日/著:ブルック・M・スティーブンス

超専門化した人より「幅」のある人になる

まずは、2位にランクインした『Range』です。複雑になっていく世界の問題に対応するために、現在、それぞれの分野で「超専門化」した人間が求められています。しかし、筆者はそのようなキャリアを勧めません。深いけど狭い「超専門化」ではなく、多くの物事に触れて知識をつけた「range(幅)」のある人間こそ、次の時代に生き残れるのだと語ります。

調査や学術研究を踏まえた説得力のある一冊で、個人のキャリアだけでなく、人事や子育てにも使える考え方でしょう。2020年3月には邦訳版『RANGE(レンジ)――知識の「幅」が最強の武器になる』が発売されています。

習慣化の実践書と仕事術のベストセラー

そして、6位にランクインしたのは『Atomic Habits』です。邦訳版も発売されている本書では、今日から実践できる成長の仕組みを学ぶことができます。ビジネス、人間関係や健康など、目標は何であれ、成長のためには、毎日行動するという「習慣」にする必要があります。本書は、一人ではなかなか難しい習慣化のために必要な考え方や、科学的に裏付けされた方法を知ることができるベストセラーです。

最後に紹介するのは9位の『Extreme Productivity』です。世界的資産運用会社の会長や複数の役職を務めながらハーバード・ビジネススクールで教鞭を執ってきた著者が、自身の経験を踏まえた仕事術を伝授する一冊です。会議の方法やスピーチの準備など具体的なアドバイスや、生産性を落とさないための考え方が記されています。「とにかく効率よく成果を出したい!」というビジネスパーソンは必読です。こちらも邦訳が出ています。

まとめにかえて

今月は、キャリア形成やスキルを磨くための本が多かったように思います。来月はどんな本がランクインするのでしょうか。

それでは次回のランキングもお楽しみに!

クロスメディア・パブリッシング

参考記事

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執筆者
クロスメディア・パブリッシング

2005年創業。ビジネス書・実用書を中心とした書籍出版や企業出版、メディア・コンテンツ事業、デザイン制作事業などを手がける。主な刊行書籍に、20万部突破の『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』をはじめ、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』 『起業家のように企業で働く』 『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』 『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』 『自分を変える習慣力』 『鬼速PDCA』など。