昨年から続く新型コロナウイルスの脅威は、私たちの生活を一変させました。
働き方、コミュニケーションの方法、生活様式など、ありとあらゆることが変化しています。
2度めの緊急事態宣言が発令されたことで、レジャーや旅行、外食を楽しむ機会が減り、以前よりお金を使わなくなったという人もいるかもしれません。
外出自粛の影響で貯金が増えた人がいる一方、いつ何が起こるかわからないという不安に駆られ、将来に向けて新たに貯金を始めたという人もいます。
私は外資系金融機関での勤務経験があり、ファイナンシャルアドバイザーとして、多くのお客さまと関わってきました。
今回は、これから貯金を始めたいという方へ、年齢別の貯金額、貯金格差について見ていきたいと思います。
年齢別の貯金額はいくらか
他人がどのくらい貯金をしているのか、わかるのなら知りたいところです。
目安となる数値がわかれば、自分の目標を立てられますね。
金融広報中央委員会実施の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和元年)」を参考にすると、金融資産保有世帯の各世代別平均貯蓄額と中央値がわかります。
平均貯蓄額
- 20歳代:220万円
- 30歳代:640万円
- 40歳代:880万円
- 50歳代:1574万円
- 60歳代:2203万円
- 70歳代:1978万円
中央値
- 20歳代:165万円
- 30歳代:355万円
- 40歳代:550万円
- 50歳代:1000万円
- 60歳代:1200万円
- 70歳代:1100万円
平均貯蓄額は、全部の値を足して人数で割った平均の貯蓄額を表しています。
平均を計算する際、一部でもありますが高額貯蓄者の値が入りますので、平均金額はどうしても上振れしやくなります。
一方、中央値は、貯蓄額を少ない順に並べた時、全体のちょうど真ん中にくる値を指します。
中央値の方が実感に近いと言えます。周りの人がどれくらい貯蓄があるかを参考にしたい時は、こちらを調べるとよいでしょう。