親の年収が高ければ高いほど、子供の教育費は高くなるでしょう。ただ家庭によって方針も異なるでしょうし、子供の意思もあります。今回は親の年収と子供の教育費の関係をみてみます。文部科学省の「平成30年度 子供の学習費調査」から、1年間の子供1人当たりの学習費総額(学校教育費、学校給食費及び学校外活動費の合計)をみてみましょう(調査実施学校は1,140校、調査対象の幼児・児童・生徒数は2万9,060人)。

幼稚園から高校までの学習費総額

同調査によると、幼稚園(3歳)から高校卒業までの15年間の学習費総額は、すべて公立でも541万82円、すべて私立だと1,829万8,324円との結果がでています。各パターン別の15年間の学習費総額は以下の通りです。

  • すべて公立:541万82円
  • 幼稚園だけ私立:634万5,771円
  • 高等学校だけ私立:694万2,240円
  • 幼稚園及び高等学校が私立:787万7,929円
  • 小学校だけ公立:1,063万2,988円
  • すべて私立:1,829万8,324円

私立・公立別、親の収入はどれくらい?

次に、子供の学校別親の年間収入のボリュームゾーンをみてみます。

小学校

  • 公立:400万~599万円(29.0%)
  • 私立:1,200万円以上(49.4%)

中学校

  • 公立:400万~599万円(26.1%)
  • 私立:1,200万円以上(35.5%)

高等学校

  • 公立:600万~799万円(24.4%)
  • 私立:600万~799万円(20.6%)

小学校が私立だと、親の年収が1,000万円以上の家庭が約半数を占めるようです。中学校になると4割弱になり、高校は公立・私立ともに600万~799万円がボリュームゾーンになります。