シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「スシロー」を運営するスシローグローバルHD(3563)の2020年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2021年1月5日に更新されたスシローグローバルHDの2020年12月既存店売上高は、対前年同月比98.7%。内訳は客数88.2%、客単価111.8%で、客単価のプラスで客数のマイナスをカバーできずにマイナス成長となりました。

一方、全店売上高は104.4%でプラス成長となり、既存店と全店で明暗が分かれる形となっています。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は9月決算)。

前期の既存店売上高は、プラス成長5カ月・マイナス成長7カ月という結果に終わりました。今期に入り10月は対前年同月比104.3%でプラス成長になりましたが、11月94.7%、12月98.7%とマイナス成長が2カ月継続しています。

全店売上高も前期は既存店同様の推移を見せましたが、今期は既存店がマイナス成長となった10月以降も対前年同月比100%以上の数字を維持しています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

2020年の同社株価は8月まで2,600円で上値を抑えられていましたが、9月に入り2,600円を上方ブレイクしました。その後は上昇トレンドが続き、2021年最初の取引日である1月4日に高値3,970円に到達。現在は高値から下落した3,500~3,600円付近で取引されています。

今期は3カ月経過した時点で、既存店と全店売上高がともにプラス成長となったのは10月のみです。既存店がどのタイミングでプラス成長を回復するのかが注目されます。

スシローグローバルホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料

スシロー全店および既存店前年同月対比実績(2021年9月期)(株式会社 スシローグローバルホールディングス)

LIMO編集部