シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はファミリー向けイタリアンレストラン「サイゼリヤ」を運営するサイゼリヤ(7581)の2020年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2021年1月4日に更新された、サイゼリヤの2020年12月既存店売上高は、対前年同月比75.2%。内訳は客数73.3%、客単価102.6%であり、客数の大きなマイナスを客単価のプラスでカバーできずマイナス成長となりました。
また全店売上高も75.9%と、既存店・全店ともに対前年同月比75%台のマイナス成長となっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は8月決算)。
既存店売上高について、前期はプラス成長3カ月・マイナス成長9カ月という結果に終わりました。新型コロナウイルス問題の影響を受け、昨年3月からマイナス成長が続いており、今期の4カ月分と合わせて10カ月マイナス成長が継続中です。
今期は10月に対前年同月比90.1%まで戻しましたが、再び数字は低下しており12月の75.2%は今期最低数字となりました。
全店売上高も前期はプラス成長3カ月・マイナス成長9カ月。前期、今期ともに既存店同様の推移を見せています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2020年1月の2,811円到達後に反落。2月からの株式市場全体の急落を受け、4月には1,608円まで下落しました。その後5月に2,398円まで反発しましたが再度下落しています。10月以降は1,700-1,800円前後が安値として維持される中で、現在は1,800-1,900円前後で取引されています。
新型コロナウイルス問題の影響により、既存店・全店ともに昨年3月からマイナス成長が続いています。12月に再びマイナス成長の数字が悪化する中で、どこでプラス成長に戻せるのかが注目されます。
参考資料
- 月次報告(2021年8月期)(株式会社 サイゼリヤ)
LIMO編集部