残クレ利用における注意点はこれ

残クレの仕組みを見ると、支払い総額を抑えられてハッピーに感じてしまうかもしれませんが、気をつけておくべき注意点もあります。ここでは2つのポイントに絞って解説してきます。

車両を返却するためには「いくつかの制約がある」

残クレで設定されている将来の価値には「既定の走行距離以内」かつ「車両の損傷が一定範囲内で事故による修復がない」という条件が課せられています。

簡単にいうと、決められた走行距離を超えてはいけないだけでなく、車両の内外装に著しい損傷を与えてはいけないということです。車を走らせている以上は走行距離がのびてしまいますし、車体をこすったり事故に遭ってしまったり、内装を汚してしまう可能性だってありますよね。これらの条件はそこまで厳しいものではありませんが、将来的に返却をする車ということで、それなりのプレッシャーを感じてしまうかもしれません。

もし仮にこの条件を満たせなかった場合は、追徴金を課せられたり車両の返却そのものができなくなってしまう場合もあるのです。

最終回に「乗り続ける」選択をした場合、総支払額が高くなる⁈

結論から先に申し上げると、残クレは「乗り換えを前提」とした車の買い方です。毎月の支払い額が抑えられるからラッキーということではなく、契約の最終回には乗り換えか乗り続けるかの選択を強いられることになります。もちろん気に入ったから乗り続けるという選択をすることもできますが、最終回に高額な残価を一括もしくは再分割で支払う必要がでてきます。

再分割をする場合はその分にも金利がかかりますし、残クレは高額な残価を最終回に据え置いているという性質上、通常の分割払いよりも金利負担がかかります。つまり、残クレの最終回で買い取りの選択をする場合は、通常のローンよりも実質の支払額が高くなってしまうということも考慮しておく必要が出てくるのです。