どうして仕事を続けているの?

そもそも、どうして60歳を過ぎて仕事を続けているのでしょうか?仕事をしていた人の就業の理由は下記のとおりです。

経済的な理由:76.4%
いきがい・社会参加のため:33.4%
時間に余裕があるから:22.6%
健康上の理由(健康に良いなど):20.6%
頼まれたから:15.6%
その他:10.1%
無回答:1.0%

「年金だけではとても生活していけない」または「少しでも老後の蓄えを増やそう」と思うからか、経済的な理由が群を抜いて多くなりました。

定年後、仕事をしている人はどれくらい?

会社の定年後はいよいよ目覚ましのない悠々自適な生活になるのでしょうか?下記の数字を見るととてもそのようにはいかないようです。

定年後仕事をしている:63.4%
仕事をしていなかった:29.5%
無回答:7.1%

悠々自適の老後に近づくために家計見直しを

前出の主婦Aさんは、パートタイマーです。夫は現在58歳で現在勤めている会社は60歳で定年ですが、子供の学費が掛かるため定年後も働く予定です。会社に再雇用制度はありますが、ボーナスはなくなります。夫のボーナスが出た時には、少し財布の紐を緩めておいしいものを食べていたりしていましたが、60歳以降はそれができなくなるかもと考えるとA子さんは憂鬱になるそうです。

Aさんは最近「こんなことなら自分も正社員で働いていればよかったかも」と考えるそうです。悠々自適の老後に少しでも近づけるように、この年末年始に今一度家計の見直しをする予定のようです。

参考:
独立行政法人労働政策研究・研修機構「60代の雇用・生活調査」結果

堀田 馨