貯蓄額0円も一定数存在する

一方、同資料によると貯蓄額0円と回答した方も一定数いるようです。
こちらも年代別に割合をみてみましょう。

金融資産を保有していない割合

  • 20歳代:22.9%
  • 30歳代:15.8%
  • 40歳代:18.7%
  • 50歳代:21.8%
  • 60歳代:23.7%
  • 70歳以上:31.1%

30代は社会人経験をある程度積み収入が安定してくる年代でもあり、貯蓄0円の割合は年代別では一番低くなっています。

40代・50代は子どものいる家庭であれば、高校・大学進学時期に重なることが多かったり、親の介護が始まったりする場合もある影響からか、金融資産を保有していない割合は徐々に高くなっています。

年代によっては2~3割の方が金融資産を保有しておらず、世帯人数や年収等それぞれに背景は異なりますが、資産格差があるようです。

新年は1年の中で1番資産運用に向いている

「資産格差=富裕層と一般人」のようなイメージはありませんか?もちろんそのような分け方もありますが、一般的な収入の方の中でも資産格差は存在しています。

ここでいう格差はあくまでも資産の格差を指しますので、例えば同じ年収の人が二人いても、同じ貯蓄を持っているわけではありませんよね。

収入の全部を自由に使うことができて貯蓄をたくさんしたいと考える方もいれば、貯蓄するよりも趣味にたくさんお金を使いたいという方もいます。

子どもの学費や習い事でどうしてもたくさんお金がかかる方、親・兄弟を金銭的に支援している方、収入によっては自分の生活でいっぱいという方もいます。

それらが良い悪いという事ではないのですが、貯蓄を増やしたくても増やせないという方にとっては不安の種になりますし、趣味を楽しみたい方もずっとその趣味を続けていくにはお金が必要になります。

生活のために自分の好きな事をあきらめるのは本意ではないと思いますが、たとえば老後に収入が下がっても現役中の生活水準を保つことが出来れば、何歳になっても大好きな趣味を楽しむこともできます。

実は新年は、普段会わない人から目新しい話しを聞いたり、日頃は忙しく働く現役世代がゆっくりいまの状況を振り返ったりする時間があることから、1年の中で1番お金の関心が高くまりやすくご相談も多くなります。

「心機一転」と気持ちや環境を切り替え、新しいことを始めるのにもちょうど良く、資産運用にチャレンジするには一番向いている季節だとも言えますのでこれを機に資産運用の第一歩を踏み出してみるのも良いのではないでしょうか。