コロナの新規感染者数は増えているが、株高傾向へ

2020年12月18日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より43円28銭安の26,763円39銭となりました。3日ぶりの反落です。

米ファイザーと独ビオンテックが開発した新型コロナウイルスワクチンについて、日本国内においても製造販売承認を厚生労働省に申請したと報道されました。早期に国内で接種が始まり、経済活動が回復するとの期待感から買いが広がった一方で、利益確定売りなども出て、高値圏でもみ合う展開となりました。

今週の動きはどうなるでしょうか。コロナの感染拡大が国内外で広がっています。国内では17日、東京都での1日あたりの感染者数が800人を超えました。

観光需要喚起策「Go To トラベル」も全国一斉停止(12月28日~2021年1月11日)となっています。消費者も外出自粛傾向が出始めるなど、旅行業界のみならず、さまざまな業界で売上に影響が出そうです。

それにもかかわらず、投資家は強気です。価格が上昇すると利益確定の売りが出やすいものの、下がるとすぐに押し目買いが入るといった状況で、「アフターコロナ」を見越して「買いたい」投資家が多い印象を受けます。商いも活発になっており、18日の東証1部の売買代金は概算で2兆8959億円に達しています。

米株式市場では、18日のダウ工業株30種平均は反落し、前日比124ドル32セント安の30,179ドル05セントとなりました。ただし、ダウ平均、ナスダック総合株価指数ともに前日に過去最高値を更新していることから、その反動の利益確定売りと見ることができます。来週初、日本株はむしろ上昇して始まることも期待できます。