年の瀬になり今後のことを考えると、「将来のお金」について不安になってきたという人もいるのではないでしょうか。
将来のお金の不安としては、人生の3大費用である「教育費」「住居費」「老後資金」があげられます。
とくに、人生100年時代と言われる中、老後資金に不安を抱えている人も多いのではないかと思います。
そこで、この記事ではお金の不安から抜け出すためには何をすればいいのか、金融業界に長く勤めた経験を元に元証券マンが解説します。
お金の不安をなくすために今後のマネープランをたてる
日本人は年々長寿化しています。
1950年ごろの男性の平均寿命は約60歳でしたが、現在は約81歳まで伸びています。現在60歳の人の約4分の1が95歳まで生きるという試算もあり、まさに人生100年時代を迎えようとしているのです。
長生きする分、生活するのに必要なお金も増えます。老後の生活費をまかなえるように公的年金制度が整えられてはいますが少子高齢化により、将来の給付水準が下がるのは確実視されています。
一方、現役世代の収入は以前ほど増えていません。長生きリスクに備えるためには、お金の貯め方や使い方、貯め方を長期的に考え、人生の後半に向けて資産を増やしていくことが大切です。
老後資金2000万円問題とは
2019年は「老後資金2000万円問題」が話題になりました。金融審議会「高齢社会における資産形成・管理」によると、モデルとなる高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の毎月の実収入は20万9198円で、実支出は26万3718円。
つまり、毎月5万4520円の赤字になるのです。
老後を30年と考えると、
- 5万4520円×12カ月×30年=1962万7200円
約2000万円の資金が不足する計算となり、不足分は貯蓄などでまかなわなければいけないのです。
プロが実践する解決法である資産運用とは
老後資金を自助努力で貯めるためには、資産運用を始めるという選択肢があります。
資産運用や投資というとまとまった資金が必要だと考えている人もいるかも知れませんが、長期・積立・分散投資なら、毎月数万円といった少額の資金でも、20~30年といった時間をかければ大きな資産を築くことができます。
生活資金やいざという時に必要なお金は、元本が保証されている預貯金で確保しつつ、将来に向けて少額からでも長期・積立・分散投資による資産形成を行うようにしましょう。
また、必要に応じて投資アドバイザーに相談しながら、自分にふさわしいマネープランやライフプランを検討するようにします。
長期・積立・分散投資を支援するための制度として、税制面での優遇制度がある「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA(ニーサ)」があります。イデコの掛金は年間14.4万円~81.6万円で、運用益に税金がかからないことに加え、掛金も全額所得控除、年金受取時も一定の税優遇があるのです。
イデコ の加入年齢は20歳から60歳までとなっており、他にも加入条件があります。さらに、年金という制度趣旨から、60歳になるまで途中での引きだしは原則できません。
一方のつみたてニーサは、年間40万円までの積立投資について運用益が非課税です。また、手数料などが安い投資信託など商品が限られています。
20歳以上の日本国内に住んでいる人であれば誰でも利用でき、いつでもお金を引きだすことが出来ます。
年金制度として所得控除ができるイデコと、ライフイベントに応じていつでも引き出し可能なつみたてニーサを併用することによって、事故や病気・失業など予想外の支出への備えをしつつ、老後に向けた資産形成ができますから、検討してみてはいかがでしょうか。
まとめにかえて
将来のお金、とくに老後資金に対して不安を抱いている人は多いでしょう。今後、給料があまり上がらないとしても、お金に働いてもらう資産運用を始めることによって、不安を少しでも解消していきましょう。
