宝くじの還元率とは
宝くじを販売して集めた資金のうち、どのくらいを当せん金として還元しているかを表したものが「還元率」です。「年末ジャンボ宝くじ」の還元率を求めてみましょう。
- 1ユニット2,000万枚×300円=60億円
- 1ユニットの当せん金を合計すると29億9,990万円
- 還元率49.998%と、約50%となります。
公営競技(地方競馬、競艇、競輪、オートレース)の還元率74.8%(※)と比べてみると、宝くじの還元率は低いといえます。宝くじで還元されなかった資金はどこに行くのでしょうか。
宝くじ公式サイトによると、
販売総額のうち、賞金や経費などを除いた約40%が収益金として、発売元の全国都道府県及び20指定都市へ納められ、高齢化少子化対策、防災対策、公園整備、教育及び社会福祉施設の建設改修などに使われています。
出典:宝くじ公式サイト「収益金の使い道と社会貢献広報」
とあります。本気で当てにいくのなら、宝くじよりも競馬や競艇などの公営競技の方が確率は高いわけです。それでも宝くじを買うのは、確率がどれだけ低くても当たった時のインパクトの大きさがあると思いますが、一方で、ハズレた場合に、社会貢献のための税金を払ったという見方ができることも覚えておくといいでしょう。
宝くじで高額当せんする確率のイメージはつかめたでしょうか。1等は東京と千葉を足した人口の中でたった1人当たる確率でした。しかし、「宝くじを買うことは夢を買うこと」と割り切って、どきどきわくわくするイベントとして楽しめれば、宝くじはとても魅力的に思えます。
参考
「ジャンボ宝くじ等の普通くじのご案内(宝くじ商品のご案内)」宝くじ公式サイト
「収益金の使い道と社会貢献広報」宝くじ公式サイト
(※)「第1回宝くじ活性化検討会 参考資料」 総務省自治財政局(2011年)
石倉 博子