リンテック、アドバンストマテリアルズ事業部門が好調もコロナ影響で2Qは減収減益

2020年11月18日に行われた、リンテック株式会社2021年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。

スピーカー:リンテック株式会社 代表取締役社長 社長執行役員 服部真 氏

2021年3月期第2四半期 連結業績の概要①

服部真氏:リンテック社長の服部でございます。例年ですと、みなさまに会場にお越しいただき決算説明会を行っていましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、ホームページを利用した動画配信としました。何卒、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

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当社は、11月9日に2021年3月期の第2四半期決算発表と同時に、通期連結業績予想の修正を行いましたが、その概要について、あらためて私からご説明します。なお、当社ホームページのIRサイトに、決算短信、決算補足説明資料、決算説明資料を掲載していますので、その決算説明資料に沿ってご説明します。

まず、当第2四半期累計の連結業績については、売上高は前年同期比72億7,900万円減、6.1パーセントダウンの1,114億8,600万円、営業利益は6億2,300万円減、9.0パーセントダウンの63億2,400万円、経常利益は2億8,600万円減、4.4パーセントダウンの62億400万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億8,200万円減、8.4パーセントダウンの41億5,900万円となりました。

2021年3月期第2四半期 連結業績の概要②

次に、リンテック単体と連結子会社の業績についてご説明します。売上高は、単体が前年同期比52億8,000万円減、6.8パーセントダウンの729億1,700万円、連結子会社が11億8,500万円減、2.0パーセントダウンの583億2,000万円となりました。

営業利益は、単体が前年同期比8億3,000万円減、21.8パーセントダウンの29億7,700万円、連結子会社が1億8,200万円増、5.9パーセントアップの32億5,900万円となりました。

2021年3月期第2四半期 連結業績の概要③

続いて、その内容をご説明します。売上高は、単体においては、アドバンストマテリアルズ事業部門は好調に推移したものの、その他の事業部門は新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受け、低調に推移しました。

連結子会社では、アドバンストマテリアルズ事業部門の製造・販売子会社は好調に推移しましたが、印刷・情報材、産業工材事業部門の米国、中国、アセアン地域の子会社はコロナ禍の影響を受け、総じて低調に推移しました。

営業利益については、単体では売上構成の改善により約5億円、パルプ、石化原材料価格などが下落したことにより約11億円、出張旅費などの経費抑制で約4億円の増益効果がありました。一方で、販売数量の減少で約18億円、受注減少に伴う工場の操業差損などで約10億円の減益影響がありました。

連結子会社では、マディコやアセアン地域の子会社は総じて減益となりましたが、アドバンストマテリアルズ事業部門の子会社の増収効果により、増益となりました。

2021年3月期第2四半期 印刷材・産業工材関連の概要①

次に、当第2四半期累計の業績について、セグメント別にご説明します。印刷材・産業工材関連については、印刷・情報材事業部門の売上高は前年同期比28億7,900万円減、6.6パーセントダウンの410億2,900万円、産業工材事業部門は、前年同期比31億7,400万円減、18.3パーセントダウンの142億800万円となりました。

このセグメントの売上高は、前年同期比60億5,400万円減、9.9パーセントダウンの552億3,800万円、営業利益は17億500万円減の9億3,400万円の営業損失となりました。

2021年3月期第2四半期 印刷材・産業工材関連の概要②

引き続き、当セグメントの事業部門別売上高の概要をご説明します。印刷・情報材事業部門については、シール・ラベル用粘着製品は、国内では医療・医薬関連の需要が堅調であったものの、自動車や化粧品関連を中心にさまざまな分野でラベル需要が減少したことにより、低調に推移しました。海外においては、米国では前年同期並みとなりましたが、中国やアセアン地域は低調に推移しました。

産業工材事業部門については、国内外において、自動車の生産台数減少の影響などにより、二輪を含む自動車用粘着製品やウインドーフィルムが大幅に減少したほか、各種イベントの中止などに伴い、装飾関連フィルムの需要が低調に推移しました。

2021年3月期第2四半期 電子・光学関連の概要①

次に、電子・光学関連についてご説明します。アドバンストマテリアルズ事業部門の売上高は、前年同期比52億6,100万円増、25.0パーセントアップの262億6,800万円、オプティカル材事業部門は22億6,400万円減、12.7パーセントダウンの156億2,400万円となりました。

このセグメントの売上高は、前年同期比29億9,600万円増、7.7パーセントアップの418億9,300万円、営業利益は18億100万円増、39.7パーセントアップの63億3,500万円となりました。

2021年3月期第2四半期 電子・光学関連の概要②

引き続き、当セグメントの事業部門別売上高の概要をご説明します。アドバンストマテリアルズ事業部門については、5G関連やテレワークによるパソコンなどの需要増加により、半導体関連粘着テープおよび関連装置、積層セラミックコンデンサ関連テープともに好調に推移しました。

オプティカル材事業部門については、光学ディスプレイ関連粘着製品は、大型テレビ用、スマートフォン用などの中小型向けともに需要低迷の影響を受け、低調に推移しました。

2021年3月期第2四半期 洋紙・加工材関連の概要①

次に、洋紙・加工材関連についてご説明します。洋紙事業部門の売上高は、前年同期比15億3,600万円減、18.1パーセントダウンの69億6,900万円、加工材事業部門は26億8,500万円減、26.7パーセントダウンの73億8,500万円となりました。

このセグメントの売上高は、前年同期比42億2,100万円減、22.7パーセントダウンの143億5,400万円、営業利益は7億4,200万円減、46.8パーセントダウンの8億4,500万円となりました。

2021年3月期第2四半期 洋紙・加工材関連の概要②

引き続き、当セグメントの事業部門別売上高の概要をご説明します。洋紙事業部門については、封筒用紙はテレワークにより需要が低迷し、色画用紙は休園、休校による影響を受け、低調に推移しました。また、ファストフード用の耐油耐水紙も低調に推移しました。

加工材事業部門については、航空機用などの炭素繊維複合材料用工程紙、シューズや自動車用などの合成皮革用工程紙が需要低迷の影響を受け大きく落ち込みました。

2021年3月期通期 連結業績予想①

続いて、通期の連結業績予想についてご説明します。当第2四半期連結累計期間の業績については、長引く米中貿易摩擦や、年初からの新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大の影響により、半導体、電子部品関連を除く数多くの製品需要が減退しました。当初の想定を上回る受注の減少によって、操業が大きく落ち込むなど、極めて厳しい結果となりました。

第3四半期以降については、国内外において受注の回復傾向にはあるものの、予断を許さない経営環境が続くと予想されます。

2021年3月期通期 連結業績予想②

このような状況を勘案し、2020年5月8日に公表した2021年3月期の通期連結業績予想を修正しました。売上高は、上期実績1,115億円から下期は1,145億円になると見ており、通期では当初予想の2,400億円から140億円減額の2,260億円としました。営業利益は、上期63億円から下期67億円、通期では当初予想の150億円から20億円減額の130億円です。

経常利益は、上期62億円から下期63億円、通期では当初予想の150億円から25億円減額の125億円です。親会社株主に帰属する当期純利益は、上期42億円から下期43億円、通期では当初予想の110億円から25億円減額の85億円としました。なお、為替レートの想定はスライドに記載のとおりです。

2021年3月期通期 連結業績予想③ 印刷材・産業工材関連

次に、通期連結業績予想について、セグメント別にご説明します。印刷材・産業工材関連については、印刷・情報材事業部門の売上高は、国内では飲料用キャンペーンや人、物の動きが活発化するほか、国内外において家電製品や自動車の生産が回復することなどによって、シール・ラベル用粘着製品の需要が徐々に持ち直すと見ています。しかしながら、本格的な回復には至らず、当初予想の889億円から55億円減額の834億円としました。

産業工材事業部門の売上高は、自動車生産台数の回復に伴う自動車用粘着製品およびウインドーフィルムの需要増加や通販向け装置の販売増を見込んでいるものの、当初予想には至らず、336億円から33億円減額の303億円としました。

当セグメントの売上高は、当初予想の1,225億円から88億円減額の1,137億円、営業利益は当初予想の7億円からブレークイーブンになる見通しです。

2021年3月期通期 連結業績予想④ 電子・光学関連

次に、電子・光学関連についてご説明します。アドバンストマテリアルズ事業部門の売上高は、半導体関連粘着テープおよび関連装置、積層セラミックコンデンサ関連テープは引き続き堅調に推移すると見ており、当初予想並みの523億円としました。

オプティカル材事業部門の売上高は、テレビ用およびスマートフォン用ともに上期並みで推移すると見ており、当初予想の297億円から12億円増額の309億円としました。

当セグメントの売上高は、当初予想の822億円から10億円増額の832億円、営業利益は当初予想の112億円から4億円増額の116億円になる見通しです。

2021年3月期通期 連結業績予想⑤ 洋紙・加工材関連

次に、洋紙・加工材関連についてご説明します。洋紙事業部門の売上高は、封筒用紙、色画用紙の需要は下期も低迷すると見ており、当初予想の164億円から26億円減額の138億円としました。

加工材事業部門の売上高は、合成皮革用工程紙は車両用などで回復基調にあるものの、炭素繊維複合材料用工程紙の需要が引き続き低調に推移すると見ており、当初予想の189億円から36億円減額の153億円としました。

当セグメントの売上高は、当初予想の353億円から62億円減額の291億円、営業利益は当初予想の31億円から17億円減額の14億円になる見通しです。

2021年3月期 配当予想

配当については、中間配当金は当初予想どおり、1株当たり39円を実施することとしました。期末配当金は当初予想の1株当たり39円を変更していません。

第3四半期以降についても、先ほどご説明したように、国内外において一部製品を除く受注は回復傾向にあるものの、新型コロナウイルス感染症の収束が見えず、予断を許さない経営環境が続くと予想されますが、国内外グループ全社員が一丸となって業績向上に向けて努力していく所存です。

みなさまには引き続きご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。以上をもちまして、私からのご説明を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

記事提供:ログミーファイナンス

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