漫画家の祭さんは、おみくじちゃんとあみだちゃんというチンチラの母子、そしてデグーの棟梁ちゃんと一緒に生活しています。何かを訴えたくなると、必ず祭さんの肩によじ登り、耳元にささやきかけるチンチラベビーのあみだちゃん。残念ながら、その言葉は祭さんには全く理解できないのですが、なぜ通じないのかがわからないあみだちゃんは、なんとか理解してもらおうと、さらに必死に語りかける…という行動を日々繰り返しています。
今日も、あみだちゃんに何やらささやきかけられた祭さん、ふと、「そういえば、小明神(あみだちゃんのパパ)も、よくささやいてたっけ…。」と思いだしました。
それはまだ、小明神さんが元気だったころの話。「お散歩に行っといで」と、小明神さんをケージから出した祭さん。その隙に、ケージをきれいにしようと掃除を始めました。すると小明神さん、遊びには行かずに、祭さんの肩へとよじ登り、なにやら耳元でささやきはじめます。
「うーん、ささやいている」とは思うものの、人間の祭さんに小明神さんの言葉はわかりません。とりあえず、耳がくすぐったくなってきた祭さんは、「危ないから降りてくださ~い。」と、小明神さんを床に降ろしました。