年収が高くても注意したい老後の生活費

さて、年収の高さは貯蓄には必ずしも比例しないということが分かりました。

昨年話題となった「老後2000万円問題」は老後に年金収入の他に約2000万円が足りなくなるというものでしたが、この金額はあくまで生活費であり、ゆとりある老後生活費や介護費用は含まれていません。

年収が高い方であれば尚更、老後になってから今の生活水準を下げることは難しいでしょう。老後への備えは出来れば多く見積もっておくことが懸命です。

誰もが意識すべき資産運用

人生100年時代と言われ、老後がいくつから始まるのかは個人差がありますが、間違いなく老後生活は長くなっています。

預貯金を保有するだけではお金は増えなくなった今、自分が働いてお金を増やすことだけでは限界があります。

日本人にはまだ抵抗のある方もおおい資産運用ですが、今後は資産運用と上手く付き合っていく必要がありそうです。

ただし運用するとなったときの注意点は投資ではなく投機をしてしまうことです。

投資とは中長期的な資産運用をしていくことで、利益を安定させて収入を得ていくことを目的としています。

一方投機とは短期間で金融商品の売買を繰り返しながら利益を得ていくことを目的としています。FXや仮想通貨などがこれにあたります。誰かが勝てば誰かが負けるという「ゼロサムゲーム」と言われ、ギャンブル性が高くなります。

投資と投機は似ているようで性質はまったく別になっているのですが、よくわからないままに「今流行っているから」「友人に勧められたから」「みんながやっているから」など軽い気持ちで始めてしまい失敗してしまったというのはよくある話です。

遊びや趣味として楽しむぶんには問題ないのですが、資産運用には向いていません。

なるべくリスクを抑えながら、自分の負担も軽くするためには毎月のつみたて投資がおすすめです。運用期間が長ければ長いほどリターンも安定するといわれていますので、ぜひ気づいたときから早めに始めることが成功への近道です。