漫画家の祭さんは、おみくじちゃんとあみだちゃんというチンチラの母子、そしてデグーの棟梁ちゃんと一緒に生活しています。乳離れをし、母親のおみくじちゃんとは別のケージで暮らしはじめたやんちゃ盛りのあみだちゃん。好奇心も旺盛とあって、お散歩タイムなどは、ちょっと目を離しただけでも姿が見えなくなってしまいます。

ある日のお散歩の時間、飼い主の祭さんがおやつを取りに行った隙に、またまたあみだちゃんが、どこかに姿をくらましてしまいました。「あみだ!」「あみちゃーん!」と呼びかける祭さん。

ふと、頭上に視線を感じて見上げると、部屋に置いている棚の、祭さんの目線よりもさらに高い位置のところから、あみだちゃんがひょっこりと出てきました。「…って、そんなところに⁈ 」思わず驚く祭さん。どうやら、壁を伝って上ってしまったようです。

あみだちゃんは、祭さんの姿を見るなり、そろそろと棚の端のほうへ歩いてきました。どうやら、勢いで上ったはいいけれど、同じルートで降りるのは面倒くさいなあ…と考えている様子。「ちょ、ちょっと。…もしやそこから???」と内心焦る祭さんをよそに、勢いよくぽんっと飛び上がるあみだちゃん。

「こらー!! 早まるなー!! 」