サラリーマンは「厚生年金」をどのくらいもらっているの?
最初に、いわゆるサラリーマンとして民間企業で働いた人が受け取っている厚生年金についてみていきましょう。
厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業年報」(平成30年(2018年))によると、厚生年金の月額階級別受給権者数は以下のとおりです。
男性
30万円~:1万9000人
25~30万円:31万人
20~25万円:228万8000人
15~20万円:428万4000人
10~15万円:267万1000人
5~10万円:106万8000人
1~5万円:8万7000人
~1万円:9万人
女性
30万円~:(1000人未満)
25~30万円:4000人
20~25万円:6万4000人
15~20万円:40万3000人
10~15万円:212万3000人
5~10万円:233万7000人
1~5万円:30万3000人
~1万円:3万6000人
平均年金月額は、全体で14万3761円、うち男性が16万3840円、女性が10万2558円となっています。国民年金の受給額とはちがい、だいぶ男女差があることが分かります。
すでに、年金受給中の世代では、男性の平均受給額が女性の平均受給額より多く、また受給者数も男性が1081万人に対し女性が527万人で、女性はおよそ半数という結果に。
ただし、ひと昔前とくらべると、女性の就業率は上がっていますから、今後も女性の厚生年金受給者が増加していくことは確かでしょう。