ずっとそのまま…固定費の見直しを行わない

固定費の見直しを全く行わない、というのもお金が貯まらない人の特徴としてあげられます。「固定費はなかなか下げられないから」と節約を諦めている人も多いかもしれませんが、例えば携帯電話代金のプランなど、随分昔に契約したきりそのままになっていることはありませんか?このようなプランは、日々新しいものが生まれており、プランを見直すことでぐっと使用料金が下げることも可能になるのです。

ほかにも当たり前のように支払っている公共料金。例えば電気代に関しても、従来は決められた電力会社としか契約ができませんでした。しかし2016年の電力自由化により、自分で電力会社や料金プランを選べるようになっているのです。「固定費は変わらないから」と昔からの支払いを当たり前のようにそのまま払い続けるというのは知らず知らずのうちに損をしてしまっているおそれがあります。

日々固定費を見直し、より安くできる手段はないかをしっかり考えることで大きな節約につなげることができるのです。

このように、知らず知らずのうちにこのような「お金が貯まらない行動」をしてしまっている人も多いのではないでしょうか。一番お金を貯められるはずの50代。今からでも決して遅くはありません。自分の日々の行動を見直し、老後のためにしっかりと貯金を始めていきましょう。

【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

【参照】
総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)2019年(令和元年)平均結果(2人以上の世帯)

多田 秋