シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はファミリー向けイタリアンレストラン「サイゼリヤ」を運営するサイゼリヤ(7581)の2020年9月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年10月2日に更新されたサイゼリヤの2020年9月既存店売上高は、対前年同月比77.3%。内訳は客数76.1%、客単価101.7%で、客数のマイナスを客単価のプラスでカバーできずマイナス成長となりました。
また全店売上高も77.6%で、既存店・全店ともに対前年同月比77%台のマイナス成長となっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は8月決算)。
既存店売上高については、前期はプラス成長3カ月・マイナス成長9カ月という結果に終わりました。3月以降マイナス成長が続いており、今期の9月と合わせて7カ月マイナス成長が継続中です。ただし4月の対前年同月比38.6%を底に回復傾向にはあります。
全店売上高も前期はプラス成長3カ月・マイナス成長9カ月と、既存店同様の推移を見せています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2019年から2,800円台を天井とする値動きが続き、2020年1月も2,811円到達後に反落しました。そして2月からの株式市場全体の急落を受け、4月には1,608円まで下落しています。その後はWボトムパターン形成後に反発し、現在は2,100~2,200円台で取引されています。
既存店・全店ともにマイナス成長から今期がスタートしました。3月から7カ月マイナス成長が続くものの回復傾向にあるため、今後プラス成長を回復するタイミングが注目されます。
参考資料:サイゼリヤ月次報告(2021年8月期)
LIMO編集部