2. コロナ禍でのローミングマンティス

「ローミングマンティス」は、パソコンやスマートフォンを標的としたフィッシング攻撃を行う攻撃グループのことをいいます。コロナ禍で増えていたのが、ローミングマンティスによる「 マスクの無料配布」や「特別定額給付金」を騙るSMS(ショートメッセージサービス)の配信です。

これらは宅配業者を騙る「不在通知のお知らせ」と同様の手口で、メッセージの受信者をフィッシングサイトへと誘導する「スミッシング」と呼ばれています。

スミッシングでは、実在するサイトのふりをしてアカウント情報の確認と称し、個人情報を盗み取ります。この手口では、ユーザーが気付かないうちにオンラインバンキングの口座からお金が不正送金される被害も発生しています。

サイバー攻撃への対策

では、これらの攻撃に備えるにはどのような手段があるのでしょうか。

マルウェア・ウイルス対策用のセキュリティソフトを入れる

マルウェア感染防止のためには、まずウイルス対策用のセキュリティソフトを導入しましょう。代表的なものには、トレンドマイクロの「ウイルスバスター」やマカフィーの「マカフィーリブセーフ」などがあります。また、ソフト導入後も定期的にウイルスチェックを行うことが大切です。

アプリケーションは公式ストアからインストールする

マルウェアを含む不正アプリは、公式アプリストアのセキュリティ審査を避けるため、主にサードパーティと呼ばれる非正規のアプリストアやウェブサイトからダウンロードを促されます。アプリのダウンロードは必要最低限に抑え、アクセス権限を確認してからインストールするようにした方がいいでしょう。